Rock Novel「シンデレラ物語」Liv’n on a Prayer
僕は喉から血🩸を流しても歌い続ける
ナイチンゲール(西洋ウグイス)なんだ!
その日は突然やって来た。
日本公演1991年に行くちょっと前に。
その日が来るまでは、カナリヤみたいに
よく通る声で僕は毎日歌い続けていたんだ。
「トム、冴えない顔してどうした?」
「ジョン、声が変なんだよ。突然今朝から。」
「どんな?」
「裏返っちゃうんだ、」
「ポリープができてるんじゃないか?」
「ジョンとうとう俺にもその時が来たか〜」
「ハイノート歌う俺たちの、持病だね、
早いとこ医者行って手術するなり
ボイストレーニングしろ!」
「この1月に30の声聞いたからなぁ〜
年かなぁ?今までトレーナー付ける
必要も全くなかったしね。」
「トムもオレも1年半もの過酷なツアーしてるん
だもんな〜喉も参るよなぁ〜。」
「好きで選んだ道とは言えね。ニュージャージーの家にも中々ジョンも俺も帰れないな、お互い!」
「ホテル暮らしも味気ないよな、
いくら、Four Season だ、何だって
高級ホテル泊まってもさ、やっぱうちが
1番だしね。」
「ジョンとこはまだ新婚さんだもんな、
帰りたいだろう〜ワイフの元に!」
「ああ、毎日電話☎️してるんだよ。
声だけでも聞きたいから。トムんとこは
結婚何年目?」
「ワイフとは4年目、付き合って8年目!」
「The 7th Years Itch とか?」
「去年ね、あったよ。まぁ未遂だけどー。」
「え!マジで。」
「歌にして、忘れたよ。彼女の事は、
さっぱりとね。」
「ほんとかよ?」
「ああ、ワイフにも告白して
歌は今度のアルバムに入れた!」
「トムって大人しい顔してしれっと、大胆だなぁ。そんな事したら俺んとこだったら、空手チョップを彼女にお見舞いされるぞ!」
「(大笑い) ジョン、そう言えばエルヴィスもラスベガスの舞台で空手のカタしてたね、」
「トムさ、覚えてるか?シンデレラデビュー当時
お前とラスベガス公演した時さ!」
「ああ、ボンジョビが当時唯一Sold Out出来な
かった場所がラスベガス、シンデレラが前座でも!」
「(笑 うーん🧐誰のせい?」
「俺のせいじゃないぞ!
1950年代エルヴィスだってラスベガス
の初舞台は成功とは言えなかったらしいよ。
難しいいんだよね、ベガスの客層ってさ。」
「リベンジ!だね今度。ボンジョビは!
ベガスで俺は結婚式したんだから〜もう
大丈夫さ。70年代のエルヴィスみたいに
連日Sold Outさ!」
「俺たちも40代になったらエルヴィスみたいに
どっかでレジデンシーやってるの
かな?ジョン?」
「えー🤨 トム、カジノの客寄せパンダ🐼?
籠の鳥はボンジョビはご勘弁だな。
自家用ジェットでずっと世界中飛び回るよ俺は!
エルヴィスの分までジャパンやジャーマニー
に行ってやるよ。」
「ああ、そうだな!エルヴィスの分まで
60過ぎまで歌おうぜ!声が裏返っちゃても
ハイノート、ヒット出来なくてもさ!」
「ああ、Tomお前の定めだね。ナイチンゲール
夜鳴き鳥は歌うのさ〜シンデレラの
Night Songsを声が潰れても!」
「ジョン、お前のLiv’n on a Prayerを
そっと心の内で呟いて俺も生きていくさ。」
The End
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