Rock Novel「シンデレラ物語」Silver 🥄 Spoon

「カコさん、あなたのお家では銀のスプーン🥄
何本あるのかしら？」

「？」

「ママ、不躾にそんな質問失礼だよ。」

「銀って、毒を盛られたら困るから
昔、家柄のいい人は、シルバースプーンを使って
いたんでしょうか？　銀に毒が付着すると
変色するから？」

「どうかしら？」

「日本は昔から安全ですから、銀のスプーン🥄
なんて、いらないんです。トムさんの
お母様は南北戦争の頃のお話しでもしてるん
でしょうか？　『風と共の去りぬ』の
頃の。」

「ママ、一本カコにやられたね！
カコちゃん、ママは君の家柄を聞いて
いるんだよ。アメリカではお金持ちの
人を『銀の匙をくわえて生まれてきた人』
って言うからね。」

「それだったら、私は、マクドナルドの
プラスチックのスプーンをくわえてお母さんの
お腹から出て来ました！」

「ガハハハ〜何で〜。」

「小学校5年生の時にマクドが日本に
上陸して驚きました‼️
私が、アイスクリーム🍨を床に落して
しまったら、すかさず新しいアイスと
スプーンを貰えて本当に嬉しかった。
私の不注意で落としたのに、咎めもされずに
笑顔でマクドの店員さんがくれたんです。
なんて優しいお店なのと思って。遠いアメリカ
を思って、素晴らしい国なんだなぁと」

「ママ、カコに二本目やられたね！」

「カコさんは賢い女性の様ね！
ママ気に入ったわ！トーマスの事
宜しくね。」

「ママ、じゃ彼女とお付き合いすること
認めてくれるんだね？」

「ええ！ママの言葉に二言はないわよ。」

「お兄ちゃんよかったね！」

「ありがとう〜アンドレア」

「でも、カコさん、お兄ちゃんのどこが
いいの？　こんなボーッとしてる
ギター🎸弾くしか興味の無い背ばっか高い
うどの大木の！」

「それが、よく私も分からないいんです。
トムさんの血管が浮き上がった大きな手。」

「手だけ？」

「長い顎も良いですね！」

「顎？」

「日本には無い珍しい、感じ？
タレ目もカワイイ❣️」

「珍獣って事だ！タレ目のパンダちゃん
みたいな？」

「そうね〜アンドレアちゃん、
トムさん、珍獣だわ！　笹竹の代わりに
ギター抱えてるパンダ🐼」

「おーい！僕は笹竹は食べないよ〜
チョコレート🍫の方がいいなぁ。」

「日本じゃ女の子が男の子に
ヴァレンタインは手作りのチョコあげるん
ですよ。」

「へーじゃお兄ちゃんチョコ日本に行ったら
沢山貰えるね！」

「その前にちゃんと高校位卒業して
ちょうだいよ！トム、ギター🎸も
いいけど、単位落とさないようにね。」

「カコさん、お兄ちゃんのお勉強の
方もどうぞよろしく！」

「アンドレアちゃん、私トムさんより
学年下なのよ。」

「イヤ〜お兄ちゃん相当遅れてるから
特に数学がね、アジア人の生徒って
数学強いじゃない。」

「まぁね。銀のスプーンじゃ無くて、みんな
筆とソロバン🧮くわえてお腹から出て来てる
から〜」

「ソロバン？」

「日本のね旧式計算機よ！お習字も習うから
日本人は字が綺麗よ。」

「お兄ちゃんの字見た？　ミミズが🪱
ヨタヨタした様な字でしょ！」

「カコさん、トムの字も直してくれる？」

「お母さん、字なら任せておいて下さい。
明日からギターをペンに持ち替えて
特訓です。」

「オッケー👌僕がバンドデビューしたら
サイン会でレコードに綺麗に書きたいからね、
どうぞ宜しく！」

「全く、カール　トーマス　キーファー ！
あなたって人は、バンドの事しか頭に無い
んだから！」

「ママ、約束するよ。高校は必ず卒業します。
だから、その時はレスポール買ってくださいよ。」

「全く！あなたって人は❗️」

「助けて〜カコちゃん！」

「お母さん、私が数学も見ますから！
許してあげて下さい。」

「ママ、お兄ちゃん〜は大丈夫よ。
珍獣って事で絶対日本でパンダ以上に
アイドル🇯🇵になるから！」

「じゃ、僕ガラスの靴を履いた珍獣でデビュー
します。主食は日本の女の子達の手作り
ヴァレンタイン　チョコ🍫」

「お兄ちゃん、ゴジラより日本で人気出ると
いいね！」

「トムさんの歌声スクリーム雄叫び❗️
GODZILLA並みだものね❣️そうか！
あなたに恋した理由が分かったわ❤️😘
そのユニークな声よ！」

(大笑い)

1979年　フィラデルフィア
トム　キーファー  17歳
シンデレラで
デビューする7年前の出来事

本日2023年1月26日で
シンデレラのトム　キーファー は
62歳になりました。
おめでとう㊗️トム！

2023年　2月3日　テネシー州
メンフィス　グレースランド
エルヴィス　プレスリーの
豪邸敷地内にある会場で
トム　キーファー のソロの
公演が随分前から決定していました。

エルヴィスそして1月12日に急死した
リサ　マリー　プレスリーさんの
お葬いにもなりますね。
なんと言う偶然でしょうか！

先日リサの追悼式でアクセル　ローズが
ノーベンバーレインをやはり
歌ったのが、グレースランドです。