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Rock Novel「シンデレラ物語」シンデレラ部マネージャー

「初めまして、トムのパーソナルマネージャーの
野村 皐月と申します。宜しくお願いします。」

「やあ!Burrnの酒口です。宜しく。」

「そちらの雑誌の方でシンデレラを
応援して下さってありがとうございます。」

「ML誌の方がボンジョビ推しなんで、
シンデレラうちが担当って事でね、
トム キーファーだったらイケメンだし
アイドル路線売りの方が良いとも
思うんだけど、僕は彼のブルースギター🎸を
買ってるんですよ。」

「ありがとうございます。」

「ところで、サツキちゃんだっけ?
ここだけの話で、トムとは出来てるの?」

「❓えっと〜それは、、、」

「別にどっちでもいいんだけどさ、
彼カッコいいもんね、俺が女だったら
ちょっとね〜くっついちゃうかなぁ〜
なんてね。と思って、ゴメン ゴメン。」

「ああ、いいんですよ!
酒井さんの黒のジーパン👖カッコいいですね!」

「え!酒井じゃなくて俺、酒口。」

「あ、すいません、酒口さん!」

「このジーパンは高かったんだよ、
LAのヴィンテージシップで見つけてね、
まだ一度も洗ってないよ。」

「え!一度も❓」

「うん、この風合いを壊したくないんでね。」

「そうですか〜なるほど。。。」

「で、シンデレラのパーソナルマネージャーって
何するの?」

「それこそ、ツアー中ホテルの洗濯機に
ジーパン👖突っ込んで洗ったり、
衣装の補正とか、アイロン掛け
食べ物、飲み物の買い出しとか
今回見たいに雑誌のインタビューの
アポの確認とか、様々な雑多な事を、、、」

「へー大変そうだね、まだ20歳そこそこでしょ?」

「もう23歳ですけどね。」

「若いな〜何歳までに結婚したいの?」

「私のインタビューですか?
酒口さん!」

「あ、悪い悪い ついね、サツキちゃん
みたいな例をあんまり見た事ないからさ。
外タレの付き人が日本人女性ってさ。」

「いいんですよ、まだ珍しいですもんね。」

「苦労とかないの?」

「今は夢中で、何も考えてる暇も
感じてる暇も無いですかね〜でも
日本でも中学、高校と野球部の
マネージャーだったから、その延長って
言うか、野球部員がミュージシャンの
男子に代わっただけで、同じかも
知れないですね!考えてみれば、、、」

「なるほどね、野球部のジャーマネか!
それで納得したよ。サツキちゃん面倒見が
いいんだね、きっと。」

「シンデレラ部のマネージャー(笑)」

「サツキちゃんはお酒はいける口?」

「部長のトムからお酒は禁止されてるんですよ!」

「何で〜仕事の後のビールは🍺サイコーよ!」

「何か私はすぐアディクションになり易い
たちみたいだから、辞めておいた方が
いいそうです。」

「そんな事トム言うんだ!何か学校の先生
みたいだね。ロックスターらしくないね。」

「それほんとですよー。酒口さん、
彼のご両親は先生ですからね。結構
説教されてます。シンデレラ部員私以下
面々は、、、」

「他にどんな?」

「よく年下のドラムのフレッド君🥁が何か
よく他のバンドの事色々雑誌で話そうと
するとですね、トムに止められちゃって
ますね。『うちのバンドのポリシーは
他のバンドの悪口は言わない事!』って。」

「インタビューアーとしては
他のバンドの悪口も聞きたいけどね!
悪口に聞こえて実は褒め言葉って事も
あるんじゃないかなぁ?」

「ですよね!酒口さん、トム頭固いんですよ。
もうちょっと、シンデレラの事も軽口でも
いいから、面白いエピソードとか雑誌で
宣伝目的に話せばいいのに、音楽の事しか
頭に無い人だから、、、」

「それもサツキちゃん、褒め言葉に俺は
聞こえるな〜 やっぱトムにあんた惚れてる
でしょ? 白状しなさい〜よ。」

「やめてくださいよ!事実を言ってる
だけですよ。」

「いいなぁ〜恋の季節って〜❣️
おじさんも恋がしたい!」

「ハハハ〜」

「Hey! What are you talking about?
Satuki?」

「Nothing!」

「Tom! How have you been?
Satuki is such a nice girl!
You have better taking care of her
okay!」

「What?Mr Sakaguchi?
You have better interview me
not Satuki!」

「I have nothing left asking you, Tom
Satuki told me everything!」

「What?」

「Tom、He is joking !」

「酒口さん、冗談はやめて下さいよ!
トム真に受けちゃいますよ!」

「Tom❗️Sorry Sorry I am just kidding!」

The End

1987年夏 日本にて
Tom Keifer 26歳
野村 皐月 23歳


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