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Rock Novel シンデレラ物語「消えた天使の👼羽」

「大事にしていた、天使の🪶羽が
無いんだよ。エミリーどっかで見なかった?
ホテルのクロゼットの箱の中に俺のジュエリーと
一緒に入れておいたはずなんだけど?」

「知らないわ!天使の羽👼?
どっかの可愛子ちゃんに昨日の晩でも
あげちゃったんじゃないの?」

「おっかしいなぁ?」

「もうすぐ日本のツアーじゃない〜
私も一緒について行くからね!」

「デザインの方の仕事はいいの?」

「あたしについて来て欲しくないみたいね!」

「そんな事言ってないだろう。ケンカしたいのか?」

「あなた最近機嫌悪いわね!
生理中の女の子見たい。」

「お前のがうつっただけだよ。」

「ね、いつ子ども作るの?」

「こんな状態で子どもも🧒何もねえだろう!」

「そうね、あんた見たいなBig Baby
一人で沢山だわ!」

「バンドの奴らの前でそう言う態度はよせよな、
俺は面倒はごめん被るよ。」

「人前では善人ぶって何よ!音楽しかない
音楽馬鹿!」

「いい加減にそのBig Mouthを閉じとけよ!」

「Big Mouthはそっちじゃない〜さ!
さぞかし口紅💄が減るの早いでしょうね❗️」

「何だと〜」

「殴るなら殴りなさいよー、意気地なし。」

バタン〜(ドアの音🚪)

「いつもそうやって逃げるんだからー!
カール トーマス キーファー の
馬鹿野郎〜」

「オー、トム どこ行くんだ?」

「下のホテルのラウンジ🏨で頭冷やす、
一杯飲まなきゃやってられないよ。」

「その調子だと、またエミリーと
一戦交えたのか?ドンパチ!」

「エリック、まあな。あいつ最近
疑り深くてさ〜俺何にもしてないのに、
売り言葉に買い言葉!」

「そりゃ、ご愁傷様!ワイフのツアー同行
はもう禁止!俺たちナーバスになるだけ
だもん。」

「うん、そうだよな。おとなしく
家で猫の🐈‍⬛世話でもしてて欲しいよな。」

(大笑い)

「あれ?」

「君、どっかで会った事あるかなぁ?」

「いいえ、それがあなたの手なの?」

「イヤ〜参ったな、そう言う意味じゃ
ないんだけど、一杯奢らせてくれる?」

「あなたがシンガーだったら、いいわよ。」

「そう、良く分かったね!」

「私の耳は👂いいのよ!やっぱり!
話し声で分かるの。」

「僕、トム、シンデレラのボーカルの」

「あ、やっぱり、どっかで見たことあるなぁと
思って!私はサヴァンナ スノー、メンフィスで
ツアー中なの?私も歌手なの。」

「うん、昨日でツアー終わって
今夜はのんびりしてる所だよ。
何飲んでるの?」

「アイリッシュ ウヰスキーよ。」

「じゃ、僕も同じのもらおうか。」

「じゃ、2杯こっちにね!」

1989年 「Long Cold Winter」
ツアー中にこうして、運命の人とメンフィスで
俺は出会ってしまったんだ。
天使の羽と共に、ライオンのような俺の歌声も
日本に行く直前に消えてしまった。
17歳の時に見た「天使の夢」が正夢になった
瞬間が訪れたんだ。すっかり忘れてた
天使の声「歌声は永遠には続かない、運命の
人との出会いがそのサイン」

Tom Keifer 28歳 1989年メンフィスにて

1994年シンデレラはマーキュリーレコードとの
契約を切られる。
1996年にエミリーと離婚
2002年にサヴァンナ スノーと再婚
2004年に男児を授かる
2009年ボイストレーナーと出会う
2013年声をトレーニングした甲斐があって
初のソロアルバム発売に漕ぎ尽く。
「The Way Life Goes」

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