Rock Novel 「シンデレラ物語」Don’t look at if you hate me!
「何で俺の事見るんだい、嫌いならほっといて
くれりゃいいのによ!」
「Love とHateは裏腹さ、お前の事愛してるのに
気づいて無いだけなんだよ、アクセル!無視される
よりいいだろう。」
「俺には分かんね〜、分かりたくもねな。」
「嫉妬もあるんじゃん無いのかな。
インディアナのブルーカラー丸出しの
ホワイト トラッシュの兄ちゃんが
何でLAくんだりまで来て
でかい面してるのかってさ!」
「うーん、まぁ当たってるけどね。」
(ニヤニヤ)
「トムは何でLAに越して来ないで
まだフィラデルフィアに留まってるんだい?」
「都会のジャングルで怖い目に遭うのが怖いから!
(大笑い)
「実はワイフのエミリーが故郷を離れたく
無いんだよ」
「分かったお前が怖いのはジャングルじゃ
なくて奥方だろ!図星だろう?」
「ハハハ、まあな まだシンデレラで売れない
頃から支えて貰って来たからな!」
「全く、ジョン ボンジョビにしたって
東海岸の奴らは何で、女の尻に敷かれてるんだい?」
「アクセル、お前中西部の男だって、相当
女々しい詩を書くじゃないか!」
「俺はロマンチックなだけさ、女がついて
来れない位ロマンチックなんだよ。
エリンもステファニーもう少し辛抱して
俺と一緒に成長してくれてたらと思うよ。」
「お前ひとりだもんな、今」
「ああ、ひとりでいるのもいいよ!いつでも
ダチ呼べるしさ。奥方に飽きたらいつでも
来いよ!」
「ありがとうな。その時はよろしく。」
「それよか、声の調子はどうなんだい?」
「あんまり良くないんだ。」
「この前日本ツアー🇯🇵の前にひどい風邪
ひいてさ、ウイルスにやられちまった
みたいでさ。4枚目のアルバムもそろそろ
レコードディングしろって、ポリグラムの
奴らにせっつかれてるんだ。」
「そっちの会社が上手く行かないならLAの
デイビット ゲフィンの会社紹介してやろうか?
マネージメントからレコードディング、販売
パブリッシュまで全部引き受けてくれるぞ。」
「ああ、でもマネージメントはLarryの所
って決めてるし、ポリグラムもボンジョビに
紹介されて世話になったから、そう簡単に移籍は
出来ないよ。」
「トム、この業界宣伝とマネージメントが全て
だぜ、いくらいい音楽作ったて、アウトレット
が錆び付いてたら、爆発💥しないぞ。
ゲフィンは新人発掘が上手いんだよ、
今度はカート コバーンって言うシアトルの
新人と契約してさ、いいぞ!あいつら
『涅槃』って言うバンド名もイカしてるよな!」
「そうなのかい?新人発掘って言えばさ
ジョン ボンジョビに出会う前にさ、
実はキッスのジーンにさ、シンデレラは声掛け
られてたんだよ。」
「何でジーン通じてレコード契約進まなかったん
だよ? あの人やり手だろ。」
「それがさ、契約の内容がさ、
ソングライティングもジーンと共同、
マネージメントもパブリッシャーも
レコードもジーンの所って事でさ、
こりゃ、身動き出来ないぞと思ってさ、
丁寧にお断りしたのさ。1983年の話だよ。」
「なるほどね、ジーンらしいな。デビュー
ジョン ボンジョビの方からで正解だったな!」
「ああ、アイツは何の金も取らなかったよ。」
「それで義理が有るって訳だね。」
「ああ。ニュージャージーの方に足向けて
寝れないね。」
(大笑い)
「でも、次のステップに登るには安全な
ハシゴを蹴って外して🪜ターザンみたいに
次のロープに捕まるって言う冒険も必要だぞ。」
「俺は、アクセルみたいにやっぱり
ジャングルには向いて無いよ!
お前ターザンだったんだね。」
「そ、ジョン ボンジョビはスーパーマン
俺は都会のジャングルで生き抜いてるターザン!
トムお前は?」
「魔法使いのお姉さんに助けて貰って
デビュー出来たシンデレラ ボーイ!」
「お姉さんって、エミリーの事?」
「うん、そうかもな。」
「じゃ、魔法が消えちまはないように
エミリーとフィラデルフィアで仲良くな!」
「ああ、またな、電話ありがとう。」
「トム、LA来る時は連絡くれよな。
一杯奢るよ!」
「ああ、バーイ!アクセル」
1991年
アクセル ローズ 29歳
ジョン ボンジョビ 29歳
トム キーファー 30歳
カート コバーン 24歳