季節のかんし便り〜10月〜
シリーズ最終回となりました。
12ヶ月間、読んでくだった方々ありがとうございます。
いかがでしたか?
季節の移りかわり、自然とヒトとの関係性や私たちは自然界の一部であり住人として、大自然にあらがわず決してコントロールすることなく、共に生きていくことが算命学を通して大切なことだと学ぶことができたらうれしいです。
それでは…
秋分を過ぎましたので、秋も後半になってきました。
今年のカレンダーも残り2枚。“露”と“霜”の10月です。
◆10月【寒露・霜降・壬戌】
寒露(かんろ)10月8日頃
天空と地上の世界の変遷を眺める時季とされています。
雁(かり)も帰り雀もおとなしくなり、海からはハマグリがとれる季節です。地上では菊が見事に花を咲かせます。
霜降(そうこう)10月23日頃
地上の世界では生存競争が激しくなり、狼が他を襲い始めるのが目立つように、力のないものは静かに地上から去ります。(強いものだけが生き残る)
植物界では黄色くなった樹木の枝葉は枯れ、次代の養分になるため大地に積もります。
壬戌(宿命にお持ちの方はご参考になさって下さい。特に日柱)
本来なら安定した人生を送るはずではないあなたですが、努力によっては名誉名声の強い人となります。ですから、努力の末に成功者として大成される方も多いです。
山あり谷ありの変動の多い人生です。人生は積み重ねだと信念を持つことで晩年に伸びます。
◆季節のひとりごと
昭和の時代に比べれば、年中エアコンがきき室内にいると適温に設定され快適に毎日過ごすことができます。
天気はメディアの情報のみで、空を眺めて次の行動を起こすことも少ないです。
田舎暮らしをしていた祖父母たちは、畑仕事をしている際にいくら晴れていたとしても「向こうの〇〇山が真っ暗になってきたから雨が降るぞ」と、たちまちあたりは薄暗くなり雨から逃げるようにして急ぎます。その通りになるのが子ども心に不思議に思っていました。
こうして以前は自然とともに暮らしてきた私たちの日常は、現在では変化していることがわかります。
大昔から地震や水害などの自然災害が多かった日本では、「集団」で行動しないと生きていけません。村社会といわれるのでいい例です。日本人がよく使う『仕方ない、しょうがない…』という言葉は、大自然に対して私たちヒトは無力だという意味もあります。
最近では「個人」の重要さが常に叫ばれていますが、それは日本より災害の少ない欧米の考え方であります。あくまでも“参考”にするくらいで、そっくりそのまま真似をしたところで簡単には上手くいきません。日本の長い歴史の中で急にはムリなのです。少しづつです。
私たちが大自然を支配するということは、死を意味することです。
常に快適さを追求するのも現代社会では重要ですが、まずは私たちそれぞれが無関心にならず「なにかおかしい…」と腑に落ちない心のざわざわ感を持つことも必要だと思うのです。あなたの内にある理性と本能を上手く調和させ、不快も大自然からのメッセージだと受けとめましょう。
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