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私は一体何を手に入れたのでしょう

映画を観て初めて知ったんですけど、橋本治・岡田嘉夫『マルメロ草紙』特装版が発売されたとき、全150部にはシリアルナンバーとサインが入っていたそうなのです。

ところが、上の記事で書いたように、私がオークションで入手した本でソレを見た記憶がない。

翌日。引っ張り出して確認したらやっぱりなかった。サインも、シリアルナンバーも。…まァそういうことですよ。オークションに出されたときに外函がなかったというのも…まァそういうことでしょうねェとしか言いようがないのだが、だとしたら私は一体何を手に入れたのだろうか。

私はとにかく中が見たかったから買ったので、時を戻してその当時にサインもシリアルナンバーも入ってないことを知っていたとしても買っただろうなとは思う。表紙も映画で見た通りだし、中は奥付も含めしっかりとしたものなのでさすがにニセモノということはないだろう。だから後悔はない。ただね、である。正規のものでないことはこれで明らかになってしまった。知らないほうが幸せなこともあるとはこのことだが、私のところに回ってきたコレは一体何なんだ。国会図書館に所蔵されている一冊にはあるのか?なんてヤキモチを焼いてもしょうがない。

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