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マンデードットコム(NASDAQ: MNDY)決算発表!売上高・EPS・ガイダンスすべて○

ちさとです。米国株を中心に投資しています。Twitterは@chisato_investです。主に米国株の四半期決算のツイートをしています。

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マンデードットコム

イスラエルのソフトウエア開発企業で、業務効率と生産性向上の実現を可能にするクラウドベースのビジネス管理ツールを提供しています。

決算発表

22年2Qの決算が発表されました。

売上高は$123.7Mで、前年同期比で+75%の成長で、EPSは$-0.33でした。売上高とEPSはともにコンセンサス予想を上回る内容でした。

3QとFY22のガイダンスも発表されており、売上高ガイダンスはコンセンサス予想を上回るものとなっています。

決算発表が行われた時間外取引で株価は14%以上の値上がりを見せました。

決算発表ウェブサイト

以下のウェブサイトから決算を確認することができます。

株価

まず株価から確認します。

2021年6月に上場し、その後3ヶ月程で大きく上昇しました。しかしながら同年11月頃から下落トレンドとなっています。

マンデードットコム(MNDY)週足チャート

CEOコメント

多くの場合、決算発表(Earnings Release)にはCEOやCFOなどのコメントが掲載されています。

IPOから1年、monday.comは成長を続けています。第2四半期の総収入は1億2370万ドルで、前年同期比75%増となりました。第2四半期の総収入は1億2,370万ドルで、昨年の第2四半期から75%増加しました。

前四半期には、Work OS の新製品(セールス CRM、マーケター、デベロッパー、プロジェクト)を発表しました。第 2 四半期には、これらの新製品が大きな反響を呼び、すでに 1,000 社を超える新規の有料顧客 がこれらの製品を利用しています。これらの製品は、より大規模な市場参入戦略の一環であり、既存および新規のお客様に対して勢いを与え、成長のための新たな機会を開くものです。当社の柔軟でユニークなインフラストラクチャーは、Work OSの上にクラス最高のパッケージ製品を作成することを可能にし、またお客様には事実上無限のカスタマイズを提供することができます。

今期は、インフラストラクチャーの面で、パフォーマンスの向上とプラットフォームがサポートできるスケーラビリティを倍増させました。これにより、ますます複雑化するワークフローをサポートし、大企業でのスケーラビリティを向上させることができます。

また、設立当初から変わらず、効率性にもこだわっています。私たちのオフィスを訪れたことがある方は、オフィスのあちこちにダッシュボードが表示され、従業員にデータが投影されていることにお気づきでしょう。これらのダッシュボードは、BigBrainという社内のビジネスインテリジェンスツールの一部で、あらゆるマーケティングキャンペーンやお客様とのやり取りを追跡しています(ここでその内容をご覧ください)。創業以来、キャッシュフローを把握し、効率性を維持しながら、1ドルの現金を消費するごとに4ドル以上のARRを生み出すことができたのは、BigBrainがあったからです。

Shareholder Letterより翻訳引用

財務ハイライト

2Q財務ハイライトは以下のようになっています。

  • 売上高:$123.7M (+75%)

  • 営業損失(GAAP):$46.2M

  • 営業損失(Non-GAAP):$15.4M

  • 純損失(GAAP):$45.6M

  • 純損失(Non-GAAP):$14.9M

  • EPS(GAAP):$1.01

  • EPS(Non-GAAP):$0.33

  • 調整後フリーキャッシュフロー:$-19.2M

売上高

四半期売上高は、19年1Qから現在に至るまで、右肩上がりの増加となっています。今期は前年同期比で+75%の成長が見られました。

前四半期(22年1Q)における2Q売上高ガイダンスは、$117M ~ $119Mとなっていたため、2Q売上高はガイダンスを上回る内容となっています。

マンデードットコムの価格設定方法(プライシング・モデル)は、以下の2つの特徴があります。

  • 売上のほぼ100%がサブスクリプションベース

  • 契約プランに応じた1ユーザーあたりの価格

各プロダクト毎に、「1ユーザーあたり1ヶ月**ドル」というサブスクリプション契約となっているということです。すなわち、既存顧客維持率(NRR)やユーザー数などが売上高に直結するビジネスとなっています。

Investor presentationより引用

ビジネス・ハイライト

  • Net dollar retention rate:> 125%

    • 10ユーザー以上の顧客:> 135%

    • ARR > $50kの顧客:> 150%

  • 有料顧客数(ARR > $50k):1,160 (+147%)

その他には、新規monday Work OSプロダクト(monday sales CRM, monday marketer, monday dev and monday projects)が、発売後2ヶ月で有料アカウント数が1,000を突破したようです。

顧客数

顧客数は20年1Qから右肩上がりの増加となっています。今四半期は、前年同期比で+147%の増加で、法人顧客数(ARR > $50k)は1,160となりました。

総顧客数は15万2千以上で、200ヶ国以上、200以上の業種に渡っています。またそのうち70%以上はハイテク以外の業種となっています。

Shareholder Letterより引用

Net dollar retention rate

Net dollar retention rateとは、既存顧客の売上を前年比で維持できているかを計る指標です。

NDRRは125%以上となっており、全四半期と同水準を維持しています。前年同期から比較すると、NDRRは改善していることが分かります。

Investor presentationより引用

ガイダンス

3QとFY22のガイダンスが発表されています。

3Q

  • 売上高:$130M~ $131M

  • 営業損失(Non-GAAP):$25M~ $24M

FY22

  • 売上高:$498M~ $502M

  • 営業損失(Non-GAAP):$112M~ $108M

FY22の売上高ガイダンスは、上方修正となっています。

所感

過去数回の決算はクリアしており、今回22年2Qの決算もクリアしています。顧客数が増加し、Net Dollar Retention Rateも125%以上となっています。その結果として売上高も右肩上がりとなっています。

チャートを確認すると、決算前に50日移動平均線を上抜きしています。年初来、下落トレンドとなっていますが、直近の動きは悪くないように見えます。気になる点としては、決算発表日の動きは、終値が始値よりも僅かに低く、陰線となっています。その翌日も陰線となっており、こちらは10ドルほどの大きな下落となっています。

純損失やフリーキャッシュフローなど、ファンダメンタルズを引き続きウォッチしていきたいと思っています。

マンデードットコム(MNDY)日足チャート

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