働きながら放送大学を卒業した。
思い立った日の話から卒業に至るまでの話。
きっかけ
元々は機械系の技術者だった。ソフトの授業は高専時代にあったけどからっきし。intとかオブジェクト指向とか何もわからん。当時はソフトウェアエンジニアになれば高給取りになれると思っていた。
なんとなく上司に「ソフト技術者やってみたい。」といったところソフト開発の職場に回された。せっかく異動させてもらったんだからちゃんとソフト技術者として働きたい。当時はプログラミングスクールが盛り上がっていたけど、学位がほしいから大学に行くことにした。働きながら大学となると通信制大学が都合がいい。評判のいい放送大学にした。
入学前
放送大学に入るなら、入学の手続きが必要である。そう、入試はないのである。これも放送大学を選定した理由の一つだ。私は学費を抑えたかったのと、早く卒業したかったから3年生に編入した。一つ不安になったのが、単位認定のこと。情報コースに入学したいが、もともと私は高専の機械工学科の出身だから情報系の単位が殆どなかった。とりあえず3年編入を目指して成績証明書を送った。
心配することはなかった。単位認定の上限値分、しっかり認められた。正式に3年生に編入である。23歳の女子大生が誕生した。
入学後
初歩から学ぶにはとても良くまとまっていたと思う。教科書も構成がしっかりしていてわかりやすい。授業も配信だか、教員がノリノリで聞いていて楽しい。放送大学の教員の多くが国立大、有名大学からの出向らしい。教科によってはその道の第一人者がやっている。情報コースなら自然言語処理の黒橋先生が有名なのではないだろうか。自然言語処理入門のおすすめにもよく上がる教科書である。
もっと専門に特化した大学に比べるとカリキュラムに物足りなさはあるものの、話についていく、独学で勉強を行うための基礎力はある程度手に入った気はする。放送大学のシラバスはこちら。
卒業研究
放送大学の卒研は選択。とらなくても卒業はできる。でもせっかく大学来たんだし、ちゃんと一つの物事と向き合いたいと思い選択した。自分でテーマ探してきて3年生の夏に研究計画書を書いて審査通ったら履修ができる科目である。4年生の4月から本格的に始めて、11月に卒論提出。12月に発表だった。卒研に取り組みながらしょぼいことしかできなくて、単位もらえるか不安だったが、無事にもらえた。ありがとう先生。卒研を通して文章を書く力をつけることができてとってよかった。
最後に
無事に大学を卒業することができた。ソフトウェアに携わって生きていくのに最低限必要な知識を得ることができた気がする。知識を身に着けたおかげで、自分がやりたいことが明確になり転職もしました。
高専時代からずっと情報工学を学ぶことが夢だったのですが、一歩を踏み出せませんでした。偶然推しが通信制大学に行っていることを知り、勢いで入学しました。働きながら単位をとるのは大変でしたが、自分の人生を豊かにしてくれた。ありがとう放送大学。
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