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PTSDについて(その4)。

(第十五回。)

はい、今日もまたPTSDについてです。
PTSDの原因になるのは性被害だけではない、ということで、全てのPTSDに広範に効くかどうかは別にして、勉強したくなったので名著と言われるこの本を私は買いました。「心的外傷と回復」(ジュディス-L-ハーマン)。いっぱい勉強していい記事書きたいです。
だけど、同じ出来事に複数の人が遭遇しても、違う症状を発症することもありますし、違う出来事に遭遇した別々の人が、似た症状を発症することもあります。もちろん、人によっては発症しない事もあるでしょう。
PTSDに限りませんが、何か病気や悩み事があった時は、その原因を断てばいいというよりは、どうすればその原因と共存して先に行けるかを考える方が個人的には好きだったりします。西洋医学と東洋医学の違いっぽいでしょうか。
傷や痛みは、急に突然一瞬で治ることもあれば、何をどうしても治らないこともあります。私の心の痛みは、ゆっくりゆっくり、治ってきています。不思議なことだと思います。

それに、トラウマが原因で身体や心に悪影響を及ぼすという点では、病状名はPTSDだけではないんですよね。他にも急性ストレス障害、適応障害、パニック障害、病名はまだまだたくさんあるのに、PTSDが特にメジャーに(主にアメリカで)研究されてきた背景には、ベトナム戦争からの帰還兵の症状があったのは間違いないでしょう。
私にはそこを深く語れるほどの知識はありませんが、日本でだって、海外派遣された自衛隊の隊員にPTSDの症状が起こったり、自殺者が突出して多くなったりすることを考えれば、もっと日本人に即した研究や治療法が出てくればいいのになと、素人ながら思います。日本での今のPTSDの治療は、主にアメリカの研究によっているところが多いので、治ること、回復することはもちろんいちばん大事なことですが、治療法もできれば日本人に合ったものを選べるといいなと、これまた素人ながら思います。

しかし現実の医療現場では、寝る間もなく治療に当たっている治療者さん、専門家さんがたくさんいることも間違いないのです。そして私は、私と、私と同じようなことで苦しんでいるあなたに向けてこのブログを書こうと思っています。だから治療者さんと私は、立場的に重なるところと重ならないところとあるわけです。これからもブログは書きますが、PTSDについては、いちおう気が済んだかな、という感じです。長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。
明日はまた、違うこと書きますね。

じゃあ、また明日。



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