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【4周年】CALL MY NAME振り返ってみよう

映画の主題歌の依頼

このバンドを始めるにあたってROTTEN ORANGEの構想までありました。
しかし予想外の事でレコーディングが始まりましたそれが映画の主題歌の話でした。話を頂いた時に「マグロ解体チェーンソー」リリース中でしたのでそういうバンドではないと辞退しようかと思ったのですが、一度話と音源を聴かせて欲しいとのことで打ち合わせをする事に、秒で「マグロ解体チェーンソー」はプロデューサーからNGが出ました笑
そこで映画のために新曲を書き下ろす事になりましたそれが「CALL MY NAME」です。映画の台本を読みながらシーンをイメージして曲と歌詞を作るのは初めての経験でした。

CALL MY NAME

一人でこげたんだね 大きく見えてたブランコ
どこまでも行けそうな気さえして 届きそうな青空を蹴り飛ばした

気づいていたんだ 振り向いたそこに 背中を押してくれた人はもういないと

今日からなりたい自分になろう まだ名前のない白紙のページ

強がっていたんだね 甘えていたくて弱くて
怖くなかったはずの独りきり こんな夜 眠り方もう忘れたよ

上書きするように 生まれ変わるように 目が覚めたらこの世界は消えてしまうの

名前のない雨に打たれて 名前のない風に吹かれて
あなたが呼ぶなら 嫌いだったはずの名前が聞きたい CALL MY NAME

望んだ名前 殊に拒んだ名前 讃える名前 蔑む名前 どうでもいいよ
今日からなりたい自分になろう まだ名前のない白紙のページ

名前のない雨に打たれて 名前のない風に吹かれて
あなたが呼ぶなら 嫌いだったはずの名前が聞きたい CALL MY NAME

一人でこげたんだね 大きく見えてたブランコ
どこまでも行けそうな気さえして

嫌いじゃない こんな日に巡り逢えた

嫌いだったはずの名前

僕は本名が少し変わった名前でして、幼少期はその事でイジられるのが嫌でした。
新学期に名前を呼ばれる際に自分の順番が来るのをドキドキしながら待ち、「はい」と返事をした時に周り生徒たちが注目しておしゃべりが始まらないか...頼むからスルーしてくれ、同じテンポで「はい」が進んでくれと祈っていました。
時に先生が名前の呼び方を間違え、それでも恥ずかしくて訂正することも出来なくて、数日経ってから何故あの時言わなかったんだと怒られることも...。
名前は見た目の次にその人を現すもの、そこでコミュニケーションがつまずいてしまう自分、仲良くしたいけど、いじられるのが嫌で出来れば名前は名乗りたくないそんなパラドクスを抱えていました。「名前は名前なんだよ、俺は俺なんだよ」この気持ちを理解できる人はなかなかいませんでした。そんな悩みがあった自分も中学生になりバンドを始めた時に衝撃を受けたのが好きな名前を名乗り、好きな服をきて、好きなメイク、好きな髪型をして成りたい自分になれるということでした。そんな所もヴィジュアル系にのめり込んだ理由でした。

そこから時は流れ、なんでそんなバンド名にしたんだと言われバンド名でYouTube検索できなくなり、今度は映画「名前のない女たち うそつき女」の主題歌ですか?俺はどれだけ名前のカルマを背負っているだ...と思わずにいられませんでした。

あなたが呼ぶなら

自分の名前が嫌だった幼少期、好きなものになれた学生時代、なりたい自分での成功と挫折、思うに名前は人を現すものではあるけどその人の本質ではありません。
一つ言えるのは名前を呼ばれて心地いいと思える人間が一人でも自分の周りにはいるだろうか、そしてその人を大事に出来ているだろうか、その人との関係性のほうが名前よりもあなたを現すものじゃないだろうか。そう思えて初めて自分の名前が少し好きに慣れるだろう。そんな歌詞です。

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