見出し画像

豊田シルクのファッションアイテム創造までの道。


「製糸」という壁。


稲武訪問で見えてきた課題は、生産量と、手作業での製糸。製糸に関しては、日本国内にある製糸工場も数を数えるほど。手作業で生糸〜絹糸をつくるのか、工場にアプローチするのか。費用感も分からない。そして、稲武の夢に繋がる方法はどこにあるのか。

そんなとき、同じ豊田市のプロジェクトに参画されている方からお繋ぎしたい方がいます!とご連絡を頂いた。

新しい出会い

ご紹介いただいた方は、豊田市で養蚕を広めたい、国産シルクを絶やしたくないという熱い思いをもった、シルクコーディネーターの大林優子さん。昨年から、とよた衣の里プロジェクトとして、桑畑を作るところからお蚕さんを飼育し繭を作るところまで、まさにゼロから養蚕業に挑戦されている方で、絹のことを知り尽くしている方だ。国産シルクの価値を広げることで、国内での養蚕業の衰退を食い止めたい、という夢を教えていただいた。

画像1

それぞれの根っこにある思いが一致し、たくさんのことをブレストすることができた。

お話している内に、課題がさらに明確になってきた。

プロジェクト始動時から、古橋さん、大林さんという素敵な方々と出会うことができ、プロジェクトにかける思いはさらに加速した。

突然のプチマーケティング会


大林さんのご紹介で、絹化粧を専門とする美晴さんと知り合うこともでき、何気ないコーヒータイムの中でプチマーケティング会がスタート。今後デザイナーさんやスタイリストさん、縫製さんも含め、当然まだまだ検討は重ねるが、なんとなくこんなアイテムが作りたい!というものが固まってきた。

本業でも、商品開発などの検討の際クライアント様と一緒にマーケティングをするが、女性のマーケティング脳はやっぱりすごいなーと思う。消費者として無意識に普段から、「買う理由」を見出しているから、自然と「モノやサービスの先に消費者が何を買うのか」を考えられるのだと思う。STPもSWOTも自然に頭の中で整理ができるのだと思う。

「こんなアイテムを作りたい!」を検討するために


作りたいアイテムが見えてきた今、把握しないといけないことが出てきた。それは、「機織り」について。

しばらくは、「製糸の壁」と「機織りの壁」をどう乗り越えるか、そして忘れてはいけないのが、関わってくださる方の夢をちゃんとのせていくこと。

まだまだ、先は長い。

…でも、楽しくてしょうがない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?