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電気は消したっけなとか考えてた

だいじょばないけど、だいじょーぶだよ。毎日ひーひー言いながら生きてます。もう、完璧じゃなくていいや。いいよね。原田ちあきさんのイラストがかわいい。

どばばばっと公開になったことがありますのでまずはお知らせ。


①舞台『遥かな町へ』出演

文化庁・日本劇団協議会主催、舞台『遥かな町へ』に出演します。
2022年11月23日〜11月27日 @両国シアターχ、全7ステージです。

『孤独のグルメ』『神々の山嶺』などで知られる漫画家の谷口ジローさん原作です。谷口ジローさんはヨーロッパでとても著名だそうでして、今回スイス人の劇作家・演出家のドリアン・ロセルさん&デルフィヌ・ランザさんがスイスで上演した『遥かな町へ』を日本人キャストでリメイクしようぜって企画に採用していただいた感じです。

15人の個性豊かな日本人キャストと、スイスからはるばる日本へやってきたドリアン&デルフィーヌと、通訳・演出助手の優さんと、日本語ペラペラお酒だいすきヤンをはじめとした各部署のスタッフ様たちと、毎日がんばって演劇を作っています。

▶公演スケジュール
11/23(祝)17:00
11/24(木)14:00
11/25(金)14:00 / 19:00
11/26(土)13:00 / 17:00
11/27(日)13:00

▶チケット予約ページ

こちらは配信もありますの。遠方の方も是非。


②体験する物語project『ALICE IN THE NIGHT MYSTERY CIRCUS』出演

リアル脱出ゲームでおなじみの株式会社SCRAP様が企画・製作するイマーシブシアター「体験する物語project」の最新作『ALICE IN THE NIGHT MYSTERY CIRCUS』に出演します。

目の前の人を楽しませたい。これが一番の目的である作品もあったっていいと思う。この気持ちのまっすぐさ迷わなさ、もしかして今まで関わった作品でいちばんなんじゃないかな。楽しませることがすべてって、腕がなるぜです。

新宿歌舞伎町にあるわくわくスポット「東京ミステリーサーカス」が会場です。真夜中の東京ミステリーサーカスでいっしょに遊びましょ。開催日が毎日じゃないのと、完売回がどんどこ出てるそうなので、お早めに。


以上、次回出演情報をお知らせのコーナーでございました。

陰ながら応援も本当にうれしいけど、日向から応援の方が5億倍うれしいので、お時間など許す限りやっぱり観に来てほしいなって思うん。どんなけの人が観て下さったかで次の仕事が決まったりする。すきがこぼれおちます。一生懸命がんばりますさかいに。たのみます。よろしくです。

毎日はあわただしく流れて行ってしまうけど、消化したりせんとイチイチだいじにしたいな。そのためには自分の余白が要る。余裕が、容量が。なんにせよスペースがいる。

ひと現場にたっくさんの人が関わっていて、作品ごとに初めましてをする。たーくさんいるので、気が合う人もいれば合わない人もいる。作品つくりが終わっても続く人間関係に発展することもある。

その後も続く人間関係に発展することってとんでもなく稀。人生ごとすきになる人に出会えることがたまにある。うれしいよね。人をすきになることも、すきな人に出会えることもうれしい。出会えてうれしい。うれしい気持ちにさせてもらってるんだから、それ以上要らんのですほんまは。

そんな感じで、いままさにたくさんの人とたくさんの時間を過ごしているわけなのですが、みんな優しいし、みんなすきです。なにか一緒につくると仲間になる。仲間になったらすきになる。

声も体型もバックグラウンドも感じることも様々すぎて、ひとりとして同じ人はいないし、私たちはみんな孤独で、孤独を知っているね。

舞台『遥かな町へ』は今まで出演した作品の中でもちょっと特殊。共演者のみなさんが海外の演劇学校を出ているとか、どこどこの演劇研究所や道場に所属しているだとか、しっかりと演劇を学んでキャリアを積んできているTHE演劇人ばかりで、みんなのことを知れば知るほど驚いちゃう。自分の中に努力して手に入れたモノサシがある姿はかっこいい。稽古はついていくのが大変だけど、たのしいし勉強させてもらってます。

己のバックグラウンドが「やりたくてがむしゃらにやってたらなんかしらんけどここにいる」なので、クラシックと町のライブハウスくらい違う。吹奏楽と軽音楽くらい違う。まぎれこんでる素性のわからん奴を座組の一人として扱ってくれててありがたい。焼き鳥もいっしょにたべてくれるねん。

今回『遥かな町へ』は、アンサンブルでいろんなシーンに出つつ、本役で長瀬智子ちゃんっていう作品のヒロインに該当する役をいただきました。過去にタイムスリップした主人公が恋をする、どこの学校にもいる、学校で一番人気の14歳の女の子。

クラスのヒエラルキーの頂点で、人気の男子は全員この子のことがすきで、ほかの女子はまだ告ってないのに失恋する。自分の好きな人があの子のことを好きで悲しいのに、同性から見てもいい子でかわいくて嫌いになれない。妬んでしまう自分がみじめで、女子たちは毎晩「こんな私きらい」って泣くのです。思春期に限らずですが、ああ思春期よ。

本人の知らないところで数多のモブ女子を泣かせてきたであろう智子ちゃんを、泣かされてきた側の私が演じることになりました。復讐ですね。私が好きだった男の子が好きだったあの子をイメージしながらやっております。

家族の物語なので、智子ちゃんが中心になって物語が展開するわけではないんだけど、ヒロイン枠ちょっと緊張してる。大丈夫かな~って言ってたら、共演者の先輩が「WS選考で落ちた人もこの座組の女性もみんなが演じたいはずの役だよ」ということを改めて言葉にしてくれたから、自分の中だけじゃなくて外からも入ってきた。本当に、光栄なことです。任されたからには作品にできることと求められてることを一生懸命たのしんで演じたいとおもいまっす。

うしっ。

全くテイストの違う作品のリハーサルを平行しているけど、どの創作もそう違わないんだなって思う。演出家・ドリアンの「僕だけが楽しいものだと意味がない」という言葉も、人を楽しませたくて覚えたマジックも、歌や踊りも、なにか作品を作ることそのものも、自分のためと誰かのためを同居させている。人が人のために作るのだから、正解や成功を求めてしまうと途端につまらないね。おもしろいことをしているって、大変でも忘れたくないな。

だいじなことは、取ろうとおもってわざと取るコミュニケーション。だいじなことは、相手のすべてを否定せず尊重すること。こんな簡単なことが、教えてもらわないとわからないなんて。

話したいことがあったのに、話せるようになったころにはもう帰る時間だった。急いで話したら、言葉は雑くインスタントな形で口から出てきた。全然ちがう。こんなことが話したいんじゃなかったのに。急いだ会話は、うれしい言葉もあったのに悲しい言葉ばかりが頭に残ってしまった。こんな形で伝わるなら、引き留めてまで話さなければよかった。

もっと話したかった。もっとたくさん話したかっただけ。時間をかけたり、言葉を選んだりしながら。

誰かやなにかから逃げたくなって家を飛び出したあと、猫のご飯を入れたっけとか電気は消したっけとか考えたっていい。勝手に出てくる涙を、人に説明できなくていい。あしたは442年ぶりの夜空らしい。ということは、一生に一回の日だね。

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