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創作のきろく

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俳優をしています。演劇ユニット「シマイシバイ」で作家と演出家もしています。歌ったりモデルさんをすることもあります。自分の作品や、出演した作品の創作を記録した記事のまとめです。
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#SHIMAISHIBAI

ロマンスカーにはロマンスと

忘れないうちに書いとこう。先日、仕事で鎌倉に4日間滞在した。映画の撮影。よく4日で撮ったなと思う量。みんながんばった。楽しかったね。 鎌倉いいよね。町そのものがいい。鎌倉の海辺や山奥でロードムービーを撮る仕事でした。 役者をはじめてすぐの頃、泊まりがけで撮影や公演に行く役者さんに憧れて、はやくそういう仕事取るぞって目標にしてた恥ずかしい時期があった。 ある日あっけなく叶って、何回かで慣れてしまって、そんな事を思ってたのも忘れて、忘れたことも忘れてたけど、はじめて一人で泊

『ギャルバン!』セルフライナーノーツ📖

私たちはどこに向かっているんだろう。 メンバーしか乗っていない小さい機材車の車内、他に車がいない真っ暗な高速道路を見ながら数え切れないほど思った。この車が向かう先で誰が待っているのか、ほんとは誰も待っていないなんて考えないように、夢と呼ぶには頼りないなにかを乗せて何度も夜を走った。 不思議と、残っている記憶はステージから見た景色じゃない。ライブ終わりにへとへとで運転した機材車の中、スタジオの蒸した空気、仲間と飲んだお酒、手作業でデモCDを作ったこと、楽屋の風景、メンバーとの

『エレファンドッグシンドローム』セルフライナーノーツ

前 アーティストがCDを出した時のセルフライナーノーツがすき。すてきなアーティストの書く言葉は往々にしてすてき。うらっかわを教えてもらったとて素晴らしさはなにも変わらないのに深みが増すのがいいよね。  久しぶりに、内田秋のセルフライナーノーツが読みたくなった。確か青天井のリリース時だったか。見当たらなくて諦めた。データで送ってくんないかな。秋のブログは愛読書のひとつ。すてきな切ない文章を書く。秋が日々の生活を綴ること自体がライナーノーツでもある。どんな時も歌と詞を書く人だから