四国ぐるり旅記録
9月11日〜15日の5日間、葉奈と一緒に四国を旅しました。
そこで感じたことをここに記していきたい、と思います。
が、あまりにも長くなってしまったので、お時間あるときに、ぜひ。
スタート
スタートは、大阪から徳島への高速バスと、徳島でお世話になるゆーじとの約束だけ。
11日から15日のカレンダーには、ながーくひろーく、「四国」とだけ入力。
日頃は1時間単位で予定を詰めてしまう性分だから、決まっているようで何も決まっていない数日間はとても久しぶり。
何も決まっていない、初めましての土地で、初めましての人と。
どこへでも行けるしなんでもできる。
こう言うのが好きなのか、いや、たった数年先の将来のことを、考えようとできない私の現実逃避を、映し出しただけなのかな、好きだとか言い訳して。
なんてことを考えながら四国旅がスタートしました。
1日目
昼過ぎ、バスの到着時刻に合わせて徳島駅でゆーじと待ち合わせ。
ゆーじさんは葉奈が旅先で出会ったイケおじ、私は初めまして。季節バイトを転々としてる人で、徳島に家があるからそこでお世話になる。日ごろも車でバリバリに移動してるから、四国での移動はゆーじに頼る。
そのままいきなり室戸岬に向かう。室戸岬は四国の右下。四国って意外と大きいから徳島からだと山の中を通って片道3時間。
いきなりハードだなぁ。大阪から徳島ですでに3時間、徳島から室戸岬で3時間、帰り道も3時間。移動だけで9時間。
もちろん大切なのは移動時間だけじゃないんだけどね、旅の、何もない空白が、自然と埋まっていく感じがとても楽しかった。
私は久しぶりの車に酔いながらも室戸岬と廃校水族館を楽しんだ。
2日目
この日はゆっくり徳島観光。土柱とうだつの街並みを見に行きました。
夜はゆーじんちで君の名は。をみた。
徳島に来てわざわざ見なくてもいいんだけどね、偶然話題に上がったから。笑
どこにでもあるコンビニのアイスを食べながら、どこでも見れる映画を見る。
徳島という地で、偶然集まった3人で過ごす。
非日常を日常に落とし込んでる感覚。特別なんだけど、あたかも特別でないように過ごす。その、むずがゆい感じをなんともないように過ごす感覚が、思い出になる。
3日目
この日は桂浜と仁淀ブルーに行きました。
桂浜は高知県、四国の下の真ん中らへん。見えるのは太平洋。すごく荒い海岸。波が押し寄せるたびに、白く濁るようすをずっと見てた。海の色と混ざってできる、あの、独特な青色が綺麗だよね、って話もした。
そのあとは仁淀ブルーへ。これは四国の真ん中あたり。川の源流が、水の不純物が少ないとか光の反射の関係で、ほんとにめちゃめちゃ青く見えるっていうスポット。さっきの桂浜とは違う青。
そのあとは愛媛に行きたくて、ゆーじと解散して葉奈と2人でヒッチハイクして愛媛へ。
ヒッチハイク、ってみんなしたことあるのかな。珍しいーとか言われるけど、やってみたら意外と難しくはないし、なにしろ面白い。
面白いポイントNo.1はやっぱり、乗せてくれた瞬間の感動。感謝の気持ちでいっぱいになる。
話を聞くと、昔ヒッチハイクをしたことあって、とか、人のためになることをしたくて、とかって人が多い。
そこに、言葉とか形にならない、優しさとか恩とかの循環がみえる。
優しさって、たくさんの人の中で、大きな世界の中で回ってる。そして、その循環を大切にしてる人によって、社会ができてると思う。
私はその渦の中に入っていく感覚。できる限りの感謝をするし、いつか、私も、この恩を返したいって思う。
今回は元旅人のはまちゃんに西条から道後温泉まで送ってもらいました。はまちゃんは愛媛の魅力をたくさん語ってくれました。
そして、この日の夜は道後温泉すぐのゲストハウス「ふじや」へ。
ここもすごいよかった。常連さんが何人かいたんだけど、全員出身は愛媛じゃない人たち。
(photo by 葉奈)
偶然たどり着いたふじやが居心地良くて、そのまま愛媛に移住してきたんだって。
みんな、ここで落ち着いた、みたいな言い方してたっけな。
目の前にあるものを、自分に合うものを、受け入れてる。大人の余裕のように感じて、少し羨ましかった。
何か大きな決断をしたってわけじゃなくて、気づいたら決まっていた、そんな感じなのかな。将来のことってそうやって決まっていくもんなんだろうな。
あともう1人、りくに出会った。その日偶然ふじやに泊まりにきてたやつ、同い年。(しかも住んでる場所が私のおばあちゃんちのすぐ近く。)
彼は福島からバイクで旅してて、葉奈と私と意気投合して一緒に飲んでいろいろ話した。
(photo by 葉奈)
4日目
この日は朝早く起きて、りく、はなと3人で道後温泉に入った。そのあと、お遍路の1つのお寺でもある石手寺へ行ったり、道後公園を歩いたり。
ほんの少し愛媛を観光してお昼頃には徳島に帰る。
もっといたかった、ふじやも愛媛ももっと知りたかった。けど、今回は時間とか天候的に1日だけ。
でも素敵な場所を見つけたからまた次も来れる。
道後温泉から徳島の帰りもヒッチハイク。
今回は2台乗り継いだ。
1台目はおじちゃん(名前聞き忘れた…)が道後温泉から最寄りのインターチェンジまで。土木系(市役所だったかな?)のお仕事してて、この橋は私が作ったんだよーなんてお話を聞きいた。
2台目は近藤さん。営業のお仕事の帰りで、どこへでも連れてくよ!なんていって最終目的地まで送ってもらいました…本当に感謝…!!!
最近いいことがなかったから、いいことをしたら自分にもいいことが返ってくるんじゃないか、って言って乗せてくれました。
どんな形であれ、この恩が巡り巡るといいな。
ヒッチハイクは、とってもスムーズに進んだので、予定よりめちゃめちゃ早く徳島のゆーじの家に到着。
夜は、ゆっくりおしゃべりしながらご飯食べて、ちょっとお酒飲んで寝ました。
5日目
葉奈との旅、最終日、というかもう朝でお別れ。
葉奈と一緒じゃなかったら、旅はしてないし、ヒッチハイクもしてない。一緒に旅してくれてありがとう。今回もとてもたくさんのことを感じた旅でした。
葉奈と徳島でばいばいして、私とゆーじは高松へ。
ゆーじは高松港から、小豆島でのオリーブの季節バイトに向かうので、私もついでに高松まで送ってもらった。
1人で高松に向かった理由は、徳島、高知、愛媛に行ったのならば、香川にも行きたかったから。うどんだけでも食べようと思って。
高松駅でゆーじとお別れ。
ゆーじと私は初めましてだったのに5日目には仲良くなれた(と思ってる)。40歳の友達なんていないし、ましてや季節バイトしてる大人に出会えることなんてこんな繋がりじゃないと出会えなかった。
出会いに感謝して、精一杯ありがとうをつたえて、お別れ。
高松駅からは1人。この5日間、ずぅーっと誰かと一緒にいたから、急に1人になってちょっと寂しくなった。
駅のロッカーに荷物を預けて、うどん食べて商店街を観察して高松港の瀬戸内海を見た。
1人で歩き続けてたらすぐに熱中症気味になっちゃったので、電車の時間までスタバで待機した。
1人になると、ただの観光になっちゃう。
たしかに食べたし見たし楽しんだんだけど、ただ見ただけ、ただ美味しかっただけ、ただ楽しかっただけ。なんだかその土地に行った気がしない。
やっぱり、その土地を知っている人や、住んでいる人たちとの出会いが楽しかった。
徳島と高知はゆーじさんに連れられていろんなスポットを巡って、愛媛では素敵なゲストハウスに泊まって新しい出会いがあった。
場所だけじゃなくて、出会った人、一人一人が思い出になった。
聞いて話してほんの少し心が通って、その土地の、私だけの、思い出ができる。
そんな旅がすごく好きだな。
ってな感じで、夜の鈍行列車で、ひとり少し寂しく、この5日間を振り返りました。
その日は、高松から徳島へ戻り、徳島で一泊。
次の日から徳島で別の予定があったから。この話はまた気が向いたら。
旅をして
旅をして、私は何を得たのか。
表面的なことで言うと、
私は単なる観光よりも、その土地で、人と出会うことが好きだ。
その空間だけじゃなくて、行動の一つ一つも話したことも、その場所で、私だけの、かけがえのないものになる。
また行きたい、と思える場所になる。
そして、
今を大切に生きること。これが大切。
目の前のものやことや人と、しっかりと向き合って感じとる、その中に小さな気づきやきっかけがある。
そういう過ごし方は、感謝や恩の循環を生み出す。その中に私たちは生きていて、私たちも大きな流れをつくる一員となる。
こうやって進んでいくと、たぶん、自然と、自分の次の行動や、将来が決まっていく。決断するのでもなければ、力で変えるわけでもない。自然とあるがままを受け入れることができるようになるんだ、って。
大学3年の夏休み。
周りは、就活したり、院に行くことを決めていたり、休学したり、それぞれのすすむ道を見つけている。
なんにも決められない私に焦っていた。
でも、たぶん、その道は自然と見えてくる。しっかりと、今と向き合って、たくさん感じて、たくさん考えれば。
それは、もしかしたら、もうあと少しのことなのかもしれない。
なんだか、大丈夫な気がする。うん。私なりに進もう。
最後まで読んでくれて、ありがとう。
せっかくなので、載せ切れてない写真を載せます✌️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?