線香花火 -よさこいチームちるらむ発足前夜譚- ③さえない編
さえない編
ちるらむ発足前夜を書き殴ろうの会
渋谷で3人で飲んだあの日、
を話すには、もう少し遡って経緯を説明させて下さい。
2022年なるたかで過ごし、このままあと5年くらい楽しんだらよさこいを辞めようかなと思ってたある日、ちえみ(後の副代表)を含むよさこい同期数人でドライブ。
その当時、同期男子とはよく遊びに行ってて、よさこいキッカケで出会った我々は、一応よさこいトークを毎回試みてました。とはいえ、ほぼ誰もよさこいを続けていない。
新演舞衣装!とか鳴子の音色が!とかで盛り上がるわけがなく(現役の頃も結局下ネタだけだった気もしますが)
唯一よさこい続けてる自分に振られます。絶対興味ないだろうに。
そして、「佐内よさこいどーなん」は「よさこいチーム作らんの」の枕詞。息をするように続くこの質問に重みは0です。実際、佐内がチーム作ったら入るよ!って当時自分に言ってきた2~30人くらいはほぼちるらむに居ません。
またこの話か、なるたか代表になるから待っとけ、って言おうとしたその瞬間。
「チーム作りに興味あるんだよね」とちえみが言いました。彼は覚えてないかもしれませんが。
自分も冗談だと思い、「やるかあ笑」くらいの返しだったと思います。劇的な話に膨らませたいけど男友達とのドライブなんてそんなもん。
でも、どこかにホンのわずかな火がついたんだと思います。
1ヶ月も立たない間に、ぺぱ(後の副代表)からチーム作らないの?とLINEが来ました。
こんなLINE沢山貰ってきたのに、決して熱烈な長文でもないのに、ぺぱは本気なんじゃないかと、心が動いたのを覚えてます。
楽観主義者なので行動の速さには自信あります。一旦飲んでから考えよう。「線香花火」というLINEグループを作って日程調整。いざ飲み会の日。
一言で言えば、楽しかった。そして、成功する気がした。
皆さんがチーム作るとしたら仲間への絶対条件はなんですか。
自分は熱量です。文字の通り“熱の量”が同じかどうか。
高ければ良いという話でなく、メンバーでほぼ一緒かどうかです。
自分にとってちえみとぺぱは、夢をキラキラと語る人でした。どうでも良いことにも全力で取り組むし、それを楽しめる人でした。楽しい。
しかも全員違うベクトルから夢を語ります。
自分が大学生時代特に仲良かった振り制や幹部とチーム作ったら多分綻びが出るけど、このメンバーならいけるかもしれない!と心の底から思いました。
テンションが上がりに上がった自分が最後に話したことは“日本一のチーム作ろうな!”とか“今日が伝説の始まりだ!”とかではなく、
“本気でやるかんな。大丈夫?”
だったと思います。
20代前半という人生において貴重な時間を、自分と心中してくれるつもりなのか。
信じられない半分。逃さんぞ半分。
なんだかんだいってこのチームはスタートしました。
ここから一人ひとりと大切な大切な仲間が増え、今のちるらむになっていくのですが、一旦ここで区切りを。
次回、「五役爆誕」
意外と文章書くのむずい
▼ちるらむのX
▼文・さえない(佐内祐)@371You
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