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2023年、会えなかった鳥

 一年の振り返りというと、気の利いた方は会えた鳥を振り返るのでしょうけど、私はあえて、会えなかった鳥を振り返ろうと思います。

 会えなかった鳥「夏のジョウビタキ」

 鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんを誘って、ジョウビタキが繁殖しているという山に行きました。

 でも、私の調査不足で会えませんでした。

 あとで知ったのですが、ジョウビタキが夏を越しているのは足を運んだ場所から車で10分くらい先にある施設だったのです。

 もともと鳥見におすすめだと言われていた施設で、モカさんに提案したのですが、モカさんがあまり乗り気ではなさそうに見えた(とはいえ確認はしていない)ので提案を引っ込めてしまったのでした。

 モカさんはクマが嫌いなので、もう遠くの山には付き合ってもらえないかもしれません。

 今年はクマ被害がシャレにならない一年でした。

 会えなかった鳥「サンコウチョウ」

 いつか会えるだろうと思っていたら、未だに撮れていません。

 私が行かなかった探鳥会では出ていたのでガッカリです。

 私が足を運んだダム湖にて、杉の木をびったんびったんとヘタに飛んでのぼったあれが、今思えばサンコウチョウだったかな~。

 来年はもう少し早い時期から足を運ぼうと思います。
 探しに行く場所も、いくつもはしごするのではなくて、1カ所にしぼっていこうと思います。

 会えなかった鳥「カッコウ」

 今年は鳴き声すら聞きませんでした。
 どこに行ってしまったんでしょう。

 たくさんの鳥に会いたいと思ったら、鳥の種類の数だけ、エサが取れるところ、姿を隠すところ、巣を作れるところ、子育てができるところが必要だと考えています。

 花の蜜を食べる鳥、虫を食べる鳥、木の実を食べる鳥。
 くちばしの小さい鳥は小さい虫しか食べられないし、硬い木の実の殻を割るのがむずかしい子もいます。

 キツツキでも、生木に穴を開けられるのと、やわらかい枯れ木にしか穴を開けられない種類がいます。

 多様な環境があれば、いろいろな鳥が暮らせて、はじめて、たくさんの鳥に会うことができるのだと思っています。

 会えなかった鳥に思いを馳せることで、生物多様性を考える、そんな年末になりました。

 最後はひとりごとです。

 今年はクマが多かったけれども、渡り鳥も今冬は違うのです。
 例年になく早くから渡ってきている子、渡り鳥は年によって飛来数が変動するのですが、今年は大当たり年だと言われている種類がいくつかいます。

 渡り鳥たちは地球の環境を見て、今年は小さな島の日本を選んだのでしょうか。
 せっかく来てくれたので、市街地開発や山里荒廃が進んでしまっているけど、日本で居心地のいい過ごし場所を見つけて欲しいです。

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