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長靴特攻隊がゆく 探鳥会レポート<K山編>1/4話 2024年6月

 先日、ニコ支部O分会の探鳥会に参加してきました。
 場所は戦国時代の遺構が多く残るK山周辺です。

 集合時間は8:00です。
 トイレに行っているうちに受付が始まりました。

 保険料として参加費を支払い、受付に記名しました。
 最近、違う野鳥観察会にばかり参加していたので、ニコ支部探鳥会は久しぶりです。

 前日は大雨でした。
 この日も午後から雷雨の予報です。

 午前中はかろうじて曇りっぽいので参加しました。
 上空に少し青空が覗いていました。
 なんとかなるかもと思いながら、一応、リュックに折りたたみ傘を入れました。

 定刻になって集まるように声がかかりました。

 今回は20人近い人がいて、さらに初めましての人が多く見られました。
 先月、O地区で野鳥観察会が行われたのですが、さっそく、その効果が現れたようです。

 O分会長から
 「初めての人も多いのでコースの説明をします」

 コース説明の次に役員のSさんからコムクドリが見られるところの紹介がありました。
 ホワイトボードに手書きの地図、集合場所から徒歩5分くらいの所にコムクドリが営巣しているそうです。

 「他の地区の探鳥会でコムクドリを見たという話は聞かないので貴重だと思います」
 ということでした。

そこら辺にいたキジバト

 Sさんが先頭を進み、私が2番目に続きました。

 最初に地元の有名な戦国武将のお墓がある由緒正しいお寺の前を横切りました。

 梅の実がたくさん落ちていて
 「食べ物を踏むなんて心苦しい」
 「私も拾って帰りたいくらいです」

 梅の実を避けつつ進んだ先には墓地があり、その脇を進みました。

 Sさんが
 「枯れ木の上にヒヨドリがさえずっています」

 墓地の向こうの見やすい枯れ木の上にヒヨドリがいて、ヒーヨーと鳴いていました。

 ヒヨドリはオスもメスもヒーヨーと鳴くので、さえずりとは呼ばないそうです。
 でも、高い枝に乗って高らかになく様子はさえずりに見えました。

ヒヨドリ

 「あっ、カルガモ!」

 上空をカルガモが飛んだそうなのですが、私は逃してしまいました。

 墓地が途切れると、そこは藪が待ち構えていました。

 「うわー、そこを通るんですか」
 背の高い草が両側から伸びて、細い道の上で交差し、すごく歩きにくそうです。

 Sさんは立ち止まって参加者に声をかけました。
 「長靴を履いた人が先に歩いてつゆを払いますので後から付いてきて下さい」

 私も長靴だわ~と自分のあんよを指していたら
 「さ、行きますよ。ちる@鳥見の時間さん」
 「えっ、ご指名ですか?」

 余分なことをして自滅、もとい、ご指名いただき名誉ある特攻隊へ。

 つゆに濡れた草をかき分けて進みました。
 ワーク○ンのウェアは防水性に富んでいてあまり濡れないことが判明しました。

 先を進むSさんが立ち止まりました。
 「そこの池にカルガモがいます」
 「飛ばしたらもったいないのでここから見ましょう」

 O分会長がその場でスコープを設置しました。
 Sさんは少し斜面をあがったところにスコープを設置しました。

 今日は人数が多いので、邪魔にならないよう、私は斜面をあがって上へ。

 Sさんのスコープは邪魔になるものを避けて、カルガモの全身が見えるところに設置してありました。

 「ここ、場所がいいね」
 と、つぶやいたら
 「でしょう」
 得意そうな声が返ってきました。

カルガモ

 「さっきカルガモが飛んだのは、つがいかもしれないですね」
 「カルガモはメスだけで子育てをするから、1羽だけのオスがいてもおかしくないのかも」
 こんな話をしていました。

 全員がカルガモを楽しんだので、探鳥会ご一行は池を迂回するルートを進みました。

2につづく。


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