白鳥飛来の古沼3
城沼は白鳥が飛来するので知られています。
城沼の近くにも白鳥が見られる場所があるのですが、夜になると城沼に飛んでくるそうです。
食事のために移動するけど、安心して眠るなら城沼がいいと白鳥が選んでくれているように思うのです。
遊歩道を少し歩くと沼が湾のようにひらけた場所に出ました。
正面に太陽が来て、日光が水面を反射しキラキラと光っています。
キラキラした光の中、白鳥がゆったりとおよいでいる様子はなんだか映画のワンシーンです。
モカさんから
「ちょうどキラキラって写真が撮れるね」
そう言われて試してみたのですが、焦点が合いません。
「難しいみたい」
私はカメラを少し操作して
「オートにしたら撮れるかな」
オート、つまり自動にしたらカメラのシャッターがおりました。
モカさんは周囲にいるカメラマンを見渡しながら
「なんだ、みんなここにいたんだ」
感心したように言いました。
大きなカメラを持った人たちは、白鳥を撮っているような様子はなく、沼から少し離れたところに腰掛けていました。
カメラ持ちの人達の雑談から、鳥の名前を聞き取れたので私はモカさんに話しかけました。
「ミコアイサって言ってるよ」
「ふぅん」
二人でキョロキョロ。
沼を見てみてもミコアイサらしい鳥は分かりません。
鳥が湾の奥まったところに移動を始めました。
私がそちらへ目をやると5人くらいの人が立ってます。
「エサをあげるみたい」
エサを目当てに白鳥やオナガガモが集まっているのでした。
「オナガガモって、いつも白鳥と一緒にいるよね」
モカさんの言うとおりだと思ったので
「そうだね」
と答えました。
私の感覚では、人間が餌をあげる公園などにオナガガモがいるような気がします。
白鳥湾から先は小さい沼とつながっていて入り組んでいました。
小さい沼周辺に桜を植えて、公園として整備しようとしているみたいに見えました。
整備途中の公園あたりには、シロハラ、ジョウビタキ、モズがいて、楽しませてくれました。
こんな感じで城沼を半分来ました。
ショッピングモールで早めの昼食にし、また歩き始めました。
(4に続く)
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