ニンジャスレイヤーTRPG：ランダム生成シナリオ『エンター・ザ・バイド・ミッション』忍殺×Ｒ－ＴＹＰＥ
始めに
このシナリオは『ニンジャスレイヤーTRPG』のプラグイン環境に対応した、ランダムに生成されるダンジョン『アールノ型 廃棄施設』を攻略していくシナリオです。
このダンジョンではサイバネ開発に必要な資材が手に入ります。クリア後に資材を任意のサイバネと交換する事が出来ますが、資材一つにつき万札１で交換する事も出来ます。
難易度は少し高めで、壁一つ突破程度を想定しています。一人でも複数でも挑戦できます。どちらも利点と欠点があります。
戦闘を極力少なく、いつでも始められていつでも終わりに出来るヘルシーな内容にしてみました。ちょっとニンジャしたいけどあまり時間が取れないという人も遊べると思います。
※このシナリオはくりーむ氏のシナリオ『ランダム・ダンジョン』の影響を強く受けています。素晴らしいアイデアの提供に、この場を借りてお礼を述べさせていただきます。
※ネヤ様よりマップシートをお借りして管理シートを作成しました。コピーしてお使いください。
導入：
君は『アールノ型』から廃棄物の処理を依頼され廃棄物処理場へと足を踏み入れた。
そこは、機械と生物が入り交じるグロテスクな空間だった。ニンジャであってもここに長く滞在する事は危険であると君達のニンジャ第六感が告げている。
幸いにも、入場料などは取られない。君達はいつでもここに入り、ここから出る事は出来る。
だが、ここで受けた『汚染』はこの場で処理しなければ君もバイド・ニンジャの眷属に成り果てるだろう。汚染の処理はアールノ型に頼むしかない。ローンを組んででも汚染を外に持ち出すことは許されない。
でなければ、君も処理される。
特殊研究機関『アールノ型』
「ニンジャを以ってニンジャを制する」をコンセプトとして独自の技術による人造ニンジャを作り出す研究機関。
ソウカイヤともザイバツともアマクダリとも適切な距離関係を保っており、たとえ相手が何のバックグラウンドを持たない相手でも有益なデータを得られるのならばニンジャを派遣する。ＩＮＷやヨロシサン、オムラとも繋がりを持つ。誰の味方でもあり誰の敵でもある。
主にジツの運用とサイバネの両立を主なコンセプトとし多数のニンジャの実戦データによりそれを成し得ようとする。データ的にはソウカイニンジャと同じ扱いである。
「バイドを以ってバイドを制する」
実は強大なリアルニンジャである『バイド・ニンジャ』の休眠体を保持している。目覚めれば周囲の生物や機械、果ては空間をも侵食して己が力と成す性質を持つ恐るべき存在。人造ニンジャはすべてこのバイド・ニンジャに汚染されたバイドコアを使用して作られた”フォースアンプル”を注射する事で十人に一人程度がニンジャになる。なれなかった者はバイド・ニンジャの眷属に成れ果て、その場で処理される。
『アールノ型』はこのバイド・ニンジャの完全な消滅を目的としており、その為にありとあらゆる手段を模索している。どんな勢力も一定の距離を置くのはその狂気染みた技術力には利用価値はある物の、バイド・ニンジャが危険過ぎて内側に囲うのもリスクであると判断している為である。
成功したアンプルはデータとして厳重に保管され、型が優秀と認められれば量産される事もある。ただし、アンプルには最初に成功した人物のパーソナリティも含まれており、量産アンプルを使うと一人目のパーソナリティに全て上書きしてしまう。その為、元から量産前提で作られたアンプル以外は一体ずつしか製造されず、アールノ型で最新のデータを逐次更新する必要がある。
量産アンプルは試作アンプルと違って安定性が高く、その殆どが成功している。この結果により慣れ果てるかどうかは素体の状態よりアンプルの出来に左右される事が大きい事が分かり、更なるアンプルの開発が加速した。
資材：ソルモナジウム
戦闘用サイバネを製造可能な素材。青く、金属的な光沢を持つ。
１０個で▶︎と交換できる。資材：エーテリウム
カスタムサイバネを製造可能な素材。神秘的な緑色の輝きを持つ。
１０個で▷または△と交換できる。資材：バイドルゲン
バイオサイバネを製造可能な素材。赤く、奇妙な雰囲気を持つ。
１０個で▲と交換できる。
イベント表
・低層、中層、深層の三つの階層がある。階層は好きなタイミングで行き来できる。
進行ルール
・ダンジョン１階ごとに上の2d6を振り、イベント表に沿ったイベントを行う。基本的にイベントを実行しなければ先に進めない。
・比較的安全でソルモナジウムの出やすい低層、各資源がバランスよく手に入りやや危険な中層、危険なイベントが多くバイドルゲンの多い深層の三つの表がある。どれでも好きな表で振って良い。
・イベントを実行した後、先に進むか帰還するかを選択する。
・イベント実行後は全員汚染判定を行う事（後述）
・体力０となり、ZBRなどの蘇生アイテムを使用できるものが他にいなかった場合、そのニンジャは帰還できず、爆発四散する。当然、体力がマイナスになった場合はその瞬間に爆発四散。
・戦闘はマップなし。近接・遠隔はいつでも選べる。また、連続側転も可（そのターンに回避ダイス上昇）。ただし、「攻撃集中」は発動しない。
・複数を攻撃する範囲攻撃（カトンなど）は、その効果マス数を最大として、複数の敵に同時に攻撃できる。３×３なら９体、５×５なら２５体まで同時攻撃可。
・ムテキなどによりダメージ軽減をしてダメージを受けなかった場合、汚染度も受けない。
・青のイベントに登場する敵は戦闘兵器であり、精神攻撃の対象にならないが、ハッキング系スキルが有効で●脆弱性：電磁（1）を持つ。
・赤のイベントで登場する敵は生物兵器で、ハッキング系スキルの対象にならないが精神攻撃は有効で、●脆弱性：火炎（1）を持つ。精神力ダメージも同等にダメージとして扱う。
・緑のイベントに登場する敵は01電子生命体で精神攻撃もハッキングも通る。脆弱性は持たない。
・バイド・ニンジャの眷属に成り果てた者は二度とここから出られなくなる（ＰＣとしては使用不能になる。事実上の爆発四散扱いでもいいし、後にダンジョンで敵ＮＰＣとして登場してもいい）
・PC達が「帰る」宣言するか、全滅するまで上記を繰り返す。
・帰還する時は帰還判定を行う。
汚染判定
・進行時、全員が汚染判定を行わなくてはならない。現在の汚染度によって内容が異なる。
・汚染度が上昇した時は、カラテ判定U-HARDで抵抗を試みる事が出来る。成功すると汚染度上昇値が-1される。
・汚染度 ０（除染：なし）
【ニューロン】判定NORMALを行う。失敗すると汚染度+1d3。
まだ何の影響も受けていない。
・汚染度 １～５（除染：１に付き万札２を支払う）
【ニューロン】判定HARDを行う。失敗すると汚染度+1d3。
まだ大きな問題はない。
・汚染度 ６～１０（除染：１に付き万札１を支払う）
【ニューロン】判定HARDを行う。失敗すると汚染度+1d3。
暴力的な衝動に駆られ始める。
・汚染度 １１～１５（除染：無料）
【ニューロン】判定U-HARDを行う。失敗すると汚染度+1d3。
引き返せ。
・汚染度 １６～１９（除染：１に付き万札１を得る）
【ニューロン】判定U-HARDを行う。成功しても汚染度+1。
失敗時、そのニンジャはバイド・ニンジャの眷属と成り果て他のＰＣに襲い掛かる。もう戻れない。
・汚染度 ２０～
判定不能。即座にバイド・ニンジャの眷属に成り果て、他のＰＣを皆殺しにしようとする。
帰還判定
・帰還時に現在の進行階数÷５回の汚染判定を行う事。端数は切り上げる。
・その後に除染を行う。汚染度０は無し。１～１０までは必要な金額を支払う。１１～１５は無料で除染してもらえる。１６以上で帰還すると貴重なデータを得た報酬として万札が支払われる。
・各種資材を１つに付き万札１で換金できる。
・一種の資材を１０揃えるとボーナスとして万札５を入手する。三種の資材を１０揃えれば最大１５まで入手できる。二種類集めると名声１を追加入手する。
・一種の資材を２０揃えると更なるボーナスとして万札５と名声１を手に入れる。これは一つしか得られず、ボーナスの最大値は万札２０と名声２である。
・資材が必要数に足りていれば任意のサイバネと交換できる。交換時、余暇消費無しでその場で取り付け可能。取り付けずに持ち帰っても良い。
・資材の種類に関係なく、１０個持ち帰れば余暇１日、２０個で２日、３０個で３日、４０個で４日となり、それ以上は増えない。
なお、その他の戦闘のルールなどはニンジャスレイヤーTRPGに準ずる。
バイド・ニンジャの眷属
・ＰＣの誰かがバイド・ニンジャの眷属に成り果てた場合、そのＰＣはこのダンジョンから出られなくなる。
・ソロは爆発四散扱い。
・グループなら成り果てたＰＣと他ＰＣで戦闘になる。この戦闘は脚力判定U-HARDで逃走する事が出来る。
・成り果てたニンジャを報告してくれればは敵ＮＰＣとして登場させる事もあるかもしれない。
キガ ツク トワ タシ ハバ イド ニナ ツテ イタ ダガ ココ ハワ タシ ノシ ルチ キユ ウデ ハナ イヨ ウダ ソレ デモ ワタ シハ カエ リタ カツ タイ ツカ コキ ヨウ ニカ エレ ルコ トヲ シン ジテ ダガ ココ デモ ワタ シニ ジユ ウヲ ムケ ルヤ ツガ イル
バイド・ニンジャ
◆バイド・ニンジャ （種別：リアルニンジャ／バイド）
カラテ 16 体力 65
ニューロン 10 精神力 23
ワザマエ 14 脚力 10/N
ジツ 9 万札 50
即応 4 緊急 0
攻撃/射撃/機先/電脳 17/17/11/10
回避/精密/側転/発動 19/14/14/19
ダメージ修正： ダメージ3、出目【6】で『痛打+1』、出目【6.6】で『痛打＋2』
◇装備や特記事項
反映済み装備：
▲▲▲▲▲▲▲▲戦闘用バイドサイバネLV4
▲▲▲▲▲▲▲▲戦闘用バイドトルソーLV4
△△無数の眼
△バイドテイル
▶︎▶︎▶︎▶︎バイドハートLV4
特殊装備：
△△バイド触手 近接攻撃リーチ＋１
△△△△△バイドの再生力 『即死耐性』手番開始フェイズに【体力】2回復
スキル：
●連続攻撃3、●連射２、●時間差、●マルチターゲット、◉即死耐性
◉◉アーチ級ソウルの力、★★★◉欠損部位再生、★★★◉半神的存在、
★★★◉琥珀色の瞳孔
バイド・ニンジャを討伐した者は直ちにカラテ、ニューロン、ワザマエをUH3、ジツをUH1で四回判定を行う。成功数により結果が変わる。
成功数：０ 終わりなき悪夢
討伐した者は直ちに汚染度+10される。バイド・ニンジャは体力、精神力を最大値まで回復し、欠損を含めたあらゆるステータス異常を取り除かれて再び立ち上がる。
悪夢は終わらない。
成功数：１ 悪夢の目覚め
討伐した者は直ちにバイド・ニンジャへと変貌する。変貌した者が持っていたジツは引き続き使用可能。バイド・ニンジャより高い能力値を持っていた場合、バイド・ニンジャはそれを引き継ぐ。
また、スキル、武器、サイバネは変更した方がより強くなる場合任意で引き継ぐ事が出来る。この引き継ぎはサイバネの限界や、スキルスロットの限界を越えられる。
気が付くと、あなたはバイドになっていた。
成功数：２ 討伐成功？
討伐した者への影響はない。バイド・ニンジャは爆発四散し、ここに悪夢は終焉を迎える……と、思われたが。
理由は不明だがバイド・ニンジャはいつか再び現れる。
成功数：３ 悪夢の終止符
討伐した者への影響はない。バイド・ニンジャは爆発四散し、ここに悪夢は終焉を迎える。
成功数：４ 因果からの追放
討伐した者への影響はない。バイド・ニンジャは爆発四散し、施設の全てが01分解し始める。
バイド・ニンジャと言う異物が根本的に排斥され、バイド・ニンジャに関わった物の全てが消滅する。初めから何も無かったかのように。
★◉侵食融合
ありとあらゆる物を取り込み同化する恐るべき性質。サイバネとて例外ではない。
サイバネによる精神負荷を無視する。また、本来競合するサイバネも使用可能になる。
★◉終わりなき悪夢
精神力が0より下に下がる事は無い。受けた精神ダメージは体力ダメージとなる。
ジツ：
★★★バイド・ジツ
使用タイミング：手番「開始フェイズ」
コスト：無し、瞬時
ターゲット：同じ場面にいる者全て
発動難易度：ニューロン＋ジツ：U-HARD
効果種別：範囲攻撃
対象の肉体も精神も汚染し、己の眷属に変える恐るべきジツ。このジツを受けた者は現状の汚染度+5の状態で汚染判定を行わなければならない。現時点で判明しているバイド・ニンジャのデータはこうなっている。凡そ、倒せるような相手ではない。もし交戦状態になっても戦闘データの収集だけで止めておく事を推奨する。
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