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01# 冒険の終わり 42Tokyo Piscine 合格体験記

谷間にライターを挟んだバニーガールに誘われても「自分、iQOS吸っているんで」と断るぐらい正直に生きていきたい私が42tokyoの8月Piscine(ピシン)について赤裸々にお伝えいたします。

Piscine(ピシン)とは42tokyoというエンジニア養成学校の26日に渡る過酷とうわさの入学試験のことです。

そもそも42Tokyoとは

  • 無料で開かれた教育: 42Tokyoは学費が完全に無料で、年齢や学歴を問わず誰でも挑戦できるエンジニア養成機関です。

  • 柔軟な学習環境: 24時間利用可能なキャンパスで、自分のペースで学習できる環境が整っています。

今回お伝えしたいことは、42tokyoの入学試験のPiscineに参加して良かったこと、これから受験する方々にPiscineを楽しむための情報です。

また余談として、過酷と噂のPiscineでなぜ途中離脱が一定数発生してしまうのか私なりにデータから推察します。

これから受験する方々にはもちろんのこと、運営の方々にも、在校生の方々にも、実際にPiscineに参加された方々にも楽しんでいただきたいと思いながら書きました。

私は大学卒業後に社会人をちょろっとしたくらい人です。あんこが好きです。ツナマヨのお寿司も好きです。IT系の企業にいるのでプログラミングの概念は知っていますが、コードを書いてと言われると書けないレベルです。ちなみに冒頭は例え話で私は非喫煙者です。よろしくお願いいたします。

私のPiscine参加理由は、何か楽しそうで未知な感じに興味があったのと、運が良く時間の調整ついたため思い切って参加しました。


Piscineに参加して良かったこと

一つ挙げると、学び方を学べることです。これはプログラミングだけではなくあらゆることに活かせると考えています。Piscineでは互いに教え合いながら課題を進める設計がされています。

C言語を教える学校はたくさんあっても、学び方から教えてくれる(正確には自然と学べる)学校は42以外私は知りません。どんな人にも非常に役立つことだと考えております。

Piscine受験前に知っておくべきこととは?

1つだけ普通の日本の学校とは違う仕組みがあるので、事前にお伝えいたいします。それは「ピアラーニング」という考え方に基づいた学習の仕組みです。

学習者同士が対話を通じて主体的に学び合う学習方法です。先生はいません。自分で調べたことをお隣さんに伝えたり、一緒に考えたりします。学生同士が対等であることで成り立つ仕組みです。

教える側が手間がかかってしまい損では?と考えたくなる、そこの優秀なあなた!そんなことはありません。教える側が、理解しているつもりで説明しても、大概と上手く話せない部分が出てきて、説明する側の理解も深まります。説明が伝わらないことを決して相手のせいにしないこと。自分の理解度を深めたり説明の仕方をより良くできることを学びました。

結果としてPiscine中盤以降に残っている人たちは、フラットに教え合うことを自然に身につけていますので、先生がいる授業よりどんどん学習が進んだ感覚があって、楽しいのでぜひ体験してみてほしいです。

私の失敗談

順調そうに語っていますが、私の数々の失敗についてお伝えいたします。

カプセルホテルで幻術放出系男子に遭遇する

私は初日から早々に失敗したのはカプセルホテルに泊まったことでした。カプセルホテルに泊まったのですが、目を瞑ると「こんなところで中古の剣道着を売り始めたのか?」と錯覚するぐらいの痛烈なオーラが部屋中に襲いかかりました。放出系の天賦の才がある人がたゆまぬ努力をしてようやく辿り着く境地、とんだ幻術使いがいるもんだと驚きました。2時からずっと眠れず朝の6時に部屋を交換してもらうくらいのダメージを受け、結局その日は一睡もできませんでした。

カプセルホテルで幻術にかかった私の脳内イメージ

カプセルホテルに初日に見切りをつけて、同等の価格帯の別の宿を見つけました。熱は出ませんでしたが、寝不足で少し鼻風邪っぽくなったので体調面も意識したことを思い出しました。

警察とピアラーニングをする

通学中に薬局に寄ろうとレンタルの電動キックボードでゆっくり歩道を少しだけ走っていたら、白バイ2台に囲まれて罰金を取られました。歩道は6km/h以下で走れば良いと思い込んでいましたが、歩道を走る際の点灯モードにする必要がありました。
Piscineに通っていたおかげか、ちゃんと疑問点を無くそうと警察官の方に電動キックボードの運転方法について気が済むまで質問していました笑 最後に警察官2人に私の理解をレビューしてもらいフィードバックをいただきました。少しお恥ずかしい経験でしたが、最終的には運転方法をきちんと学べました。基本原付と同じような感覚で運転すれば良いと自分は理解しました。

郵便局で罰金を即納した時の控え

Piscineで大切だと思う3つのこと

これらの失敗から学んだことをまとめると3つありました。それは親が言いそうな聞き馴染みのある言葉でした。

「①よく寝ること」
今日はちょっと遊びたいなという日以外は徹夜は無用だと考えます。
何故なら徹夜は学習には向きません。Piscineは26日間続くので、徹夜をしても結局、翌日たくさん寝ることになります。2日1回寝るとか特別な才能を持っている人ではない限り、基本的には寝るのがおすすめです。

「②困ったら周り(お友達や先輩やAI)に聞くこと。そして教えてあげること」
自分がわからない点はちゃんと隠さず伝えるのが良いです。変にプライドを持たれない方が学習は進みやすいと振り返ります。

困っているお友達にちゃんと自分の理解している限界まで情報を伝えてあげることも大切でした。繰り返しますが、副産物として説明することで自身の理解の確認や理解向上にもつながりました。(キックボードの件で警察官にまで質問する力も身につけることができました笑)

Chat GPTなどのAIに聞くのは肯定派です。
AIに聞くことは、ホットケーキにかけるメイプルシロップのようなもので、無いと味気ないし、入れすぎると自分が何を食べているのかわからなくなります。
AIに頼りすぎて、なぜその回答にしたのか自分で答えられない人もいたので、勿体無いと感じました。なぜその回答にしたのかまで確認する手間をちゃんとかけると学びが深まります。

「③食事をバランスよく摂ること」
途中で熱を出している人がいたので栄養面にも注意しておくといいかと思います。病欠だろうが何らの事情があったとしてもPiscineの結果には考慮はされないそうです。

余談:便利なメモアプリ

ご存知かもしれませんが、「Notion」という便利ノートアプリに学んだ内容を書いていったので、振り返りや自分の考えを伝える際に便利でした。チームで課題を解くこともあるのですが、その時にも重宝しました。

以下Piscineとは無関係のメモですが、目次と中身のイメージです。AIにサポートしてもらいながらまとめました。

目次のイメージ
メモ内容のイメージ

Piscine前に必要なたった一つの準備(個人見解)

正直、私はC言語の予習は必要ないと考えています。

最優先なのは、時間を確保できるかです。特に遠方の方は電車賃にいくら追加したら近くのホテルに泊まるのか考えておくのが良いです。私は通学に往復2時間と1000円以上かかっていたので思い切ってホテルにしました。個人的には旅行と割り切って朝食付きのホテルがおすすめです。

ちなみに、通学時間が往復30分に短縮できたとすると、2時間-0.5時間で、1日あたり1.5時間浮きます。1.5時間×26日とすると39時間となり、在校時間が1日10時間の人にとっては約4日間のボーナスが得られます。この日数をどう捉えるかです。

あとはマンションを1ヶ月借りるのとどちらが良いか比較してみると良いかと思います。

ホテルのメリットは、朝食がついて栄養面がしっかり取れる、ゴミ出しや部屋やベッドの清掃の手間を省ける、ティッシュやトイレットペーパーやシャンプーなどの備品もいつも補充されている、いつでも冷たいお茶が無料で飲めて、最悪の場合は途中で泊まる場所を変えることが可能、旅行している感覚があって楽しいことです。デメリットは土曜日の予約を早めにしないと価格が高い場合があることです。

進捗データ

課題の完了日をメモしていたので、最終日の進捗を100%としてどんな進み具合だったのか振り返りました。チーム課題も含んだ進捗です。完了したら課題があると黄色のグラフの進捗にカウントしています。課題の難易度は考慮せず完了した件数で算出しています。※完全オリジナルデータです。学校のシステムで見れるわけではありません。

パッと見でも前半は進捗が悪く、後半にかけてペースが上がっていることがわかります。

課題の進捗率

最初の5日間は目に見える進捗ないのはなぜ?

Piscineの途中離脱に繋がるのがこの第1週目だと推察します。明日も何も進まないのでは?と錯覚する人もいるでしょう。
私の場合は睡眠不足とPiscineに慣れていない分も相まって課題がなかなか進みませんでした。ただ同じような進捗のお友達と話がたくさんできたので、個人的には楽しみながら過ごせました。
これからPiscineに参加する方で「あーなかなか進まないなー」となった時はこのページをブックマークにでもして、私の前半の進み具合をお守り代わりにしてください笑
この5日間の間、何もしていないわけではなく、粘り強く何度も周りに聞いたり調べたりして課題に取り組むことで何とかクリアすることができます。

折り返し時点(Day13)で進捗どのくらい?

折り返し時点で、進捗は30%程度でした。
ただ1週目より進んでいるので少し安心感が湧いてきます。10日目くらいにC言語の理解が難しいポイントに差し掛かったのと、チーム課題が忙しくなって進捗の足踏みが続きました。

残り10日(40%の期間)で進捗が70%も進みました。
睡眠時間の改善、Piscineへの慣れ、締め切り近くなってやる気が出たこと、前半にしっかり理解の時間を取れたおかげもあってか、進捗が良くなりました。周りに聞きながら、自分も理解したことを伝えながらと、前半より良いリズムに乗れました。

終盤は寝ている人と寝ていない人の差がじわじわと出てきます。気づいたら自分の方が進捗が良くなっている状況がありました。睡眠時間が不足の方には冗談が通じにくくなったり、会話する時の反応が遅くなったりしていたように感じました笑

終わりに

Piscineを毎日通い続けるためには、「どんな状況でも継続すること」と「お友達に助け合う」ことです。

Piscine中は、いろんな方々に本当にフォローいただきました。
くだらないやり取りに付き合ってくださった方、在校生の方々でいつも優しく話しかけてくださったり課題のレビューを丁寧にしてくださった方、初心的な質問にも関わらず私が理解するまで付き合ってくださった方々、私の説明に対しても真剣に理解しようと耳を傾けてくださった方々、スマブラ・ぷよぷよ・マリオカートをした皆さん、最終日はカラオケオールで何故かちいかわを一緒に見た方々までありがとうございました。

少しでもこれからのPiscineを受ける皆さんのお役に立てればいいなと思います!ありがとうございました!!!

#42tokyo
#piscine

おまけ

もし見ている方がいれば記事内容も含め情報は追記するかもしれないです!

●Piscine中に現地で得た体感情報
・平均年齢:24,5歳くらい
・年齢の幅(推測):17歳〜60歳以上(年齢問わずウェルカムな感じ)
・参加者の割合:学生7割、社会人・フリーターなど3割
・仕事をしながら通っている人:普通にいらっしゃる
・プログラミング経験者割合:少し触れたことがある人を含め半分ほど
・参加者の性格:ベースとして優しい。多様なバックグラウンドの人がいる
・平均在校時間:最後まで残っている人で1日11時間くらい

●イベントでゲットしたシール
意外と貴重品。イベントで入賞すると1個もらえる。
macbookに貼ってスタバでブラックを頼んで肩にカーディガンを掛けながら颯爽と都会の風を味わいたい一品。


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