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story. 06 お風呂とmusume

嫌われ者・お風呂くん

お風呂ってなぜ、こんなにも嫌われてしまうのだろうか。

歯を食いしばり、泣き叫び、全力で入浴を拒否するmusume。


「シャワーだけだから」

「好きなおもちゃと入っていいから(メルちゃんは除く)」

「出てきたらアイス食べていいから」 .etc


どんな言葉もmusumeの耳には入らない。


・遊びが中断されるイライラ

・身体を洗う時の動きを制限されることへの不満

・「お風呂入る=寝る準備」という儀式への反発


最近では「そろそろ、おふ・・・」と声をかけた瞬間に、食い気味で「入らないー!!」と怒り出す。機嫌をとるため、少し遊んではお風呂に誘うなど、あの手この手を駆使してようやく入浴させている(半ば無理矢理だが)。もう、papaは飽きたよ、この展開は。

遊びに全力なmusumeは、どんな欲求よりも遊ぶことを選ぶのだ。


今を全力で生きるmusumeと正面から向き合う

ただ、不思議なことにお風呂に入ってしまうと、お風呂で遊びはじめる。

歌を歌ったり、洗いっこしたり、ごっこ遊びしたり、数分前まで泣いていたmusumeとは思えないほどのニコニコ笑顔である。そして、しまいには「出たくない」と主張してくる。もー、わけがわからない。正直、イライラしてしまう。

だって、お風呂だって実は楽しいということを、musumeは絶対に知っているはず。しかし、いくら言葉で説明しても、お風呂でも同じように遊べることを伝えたとしても、まったく伝わらないのだ。

そんなmusumeのお風呂嫌いを、最近になってようやく受け入れることができるようになってきた。それは赤ちゃんのある習性を聞いたことがきっかけだった。

赤ちゃんは寝るのを極端に嫌い、泣く。その理由は「自分が死んでしまうかもしれない」という恐怖感からだという。赤ちゃんは今を全力で生きているのだ。

この世に生を受けてから、まだ数年。musumeも同じように全力で今を生きているのだ。今この瞬間を楽しもう、お風呂に入った後の近い未来に同じように楽しめるかどうかわからないんだ、楽しいことをもっと続けようと。

そう考えると、musumeの主張は非常に良くわかる。だから、お風呂に入る前は目を見てしっかりと話をする。”未来”という視野の広さで見たときに、お風呂に入ることがどれだけ大事なのかということを。

でも、たまには楽しいだけのお風呂タイムも必要だ。。。

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