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忘れられない珈琲カップ


#買ってよかったもの

3年前迄は年に1回程、九州方面に旅をして、大半は陶芸家の窯元に訪ねるものでした。その中でも買って良かった物がひとつ。忘れられないものになっています。

写真の珈琲カップは佐賀県嬉野市にある谷鳳窯(たにほうがま)宮崎祐輔氏作陶の作品。

宮崎氏はトルコ、パキスタン、中国、モロッコを訪れ、西域への想いを表現したいと、作陶されています。窯元に初めて伺いました。前知識が余り無く、ギャラリーでは変わったものがあるな、と思う程度でした。

ところがひとつ目に止まりました。デミタス位の珈琲カップ。不思議な色合い…。引き込まれてしまい、手に取らせていただきました。(勝手に触ってはいけない)

手触りや口当たりがとてもしっくり!

陶芸家の宮崎氏はそのカップを作るのに特別な焼き方、絵付を研究し、銀彩、釉裏紅の絵付の技法を用いて、何と、3回窯で焼いたとの説明でした。

私は多分値段は高いだろうなぁーと質問!

「こんなの見た事ないです。凄く気に入ったのですが、お幾らですか?」

「あー、それは50,000円ですよ」

えー!50,000円‼️ビックリ🫢

思わず

「凄く欲しいなと思うのですけど50,000円はちょっと。30,000円なら買えるかな…」

とボソボソ言ってしまいました。有名な陶芸家にあろうことか、失礼な事を。そしたら宮崎氏は

「あー30,000円でも良いですよ」

私は即「すみません、有難う御座います!」

結局、弾みで20,000円も値切ってしまいました。普段私はブランドの物は買いません。殆ど合理的で利便性があれば良しとしているし等、色々と心の中で買う言い訳を😅

しかし、私の買い物としては値段は張りましたが、この珈琲カップセットは不思議な色合いと半陶、半磁器の温かみは格別でした。

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他のお皿🐫の絵が描かれたのも選んで買いました。今となってはとても買って良かったものになっています。世界にひとつとしかない物です。

後で調べると、宮崎祐輔氏の作品はイギリスの大英博物館にも所蔵されているようです。それ以降、陶芸展開催されましたが、この珈琲カップと同じものは見かけません。

またいつか、良いものと出会える旅に出掛けてみたいなと思っています。楽しみにして。



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