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シャッターチャンス

どれだけの時間その物事について考えふけても、全くアイデアがハマらない時がある。
自分に才能が無いのか、と落胆し気晴らしに街へ繰り出す。こんな時は欲しかったモノを見に行こう、とセレクトショップへ向かう最中お腹が空いたなと、ふとラーメン屋さんに立ち寄る。
そこで注文した品が来るまでの間、いつも通りYouTubeに転がっているお笑い番組を観ながら大盛りラーメンを待つ。

すると「ヘイお待ち!」と注文したモノでは無いモノが出てきた。アイデアだ。
描くものを持ち合わせていない、どうしよう、とスマホのメモアプリを急いで立ち上げアイデアを文字に書き起こしていくと「ヘイお待ち」と大盛りラーメン。アイデアを頭からスマホに移管しきるのが先か、麺がノビるのが先か。
無事アイデアが移管でき、早く帰ってカタチにしよう!と急いでラーメンを頬張る。ヤケドなんか気にしない。もっと熱いものがいま心の中にある。急いで食べているのに一向に減らない。大盛りのせいだ。ここのラーメン屋さんの大盛りは2.5玉という普通よりもさらに大盛りだ。

何とか食べきり急いでMacの前に向かい即座にカタチに。出来た、何十時間もかけても出来なかったモノが、たった数十分で目の前にカタチを成した。苦しかった今日までが嘘のように明るくなった。外より明るい原石がいまぼくを照らしてくれている。

そうだ、こんな素敵な日はご褒美に欲しかったモノを買いに行こう。気分は最高潮に高まっている。そのせいか何故か上顎がヒリヒリする。

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