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RPGやアクション系のゲームばかりを好んでいたオタクが、ひょんなことで恋愛ゲームにどっぷりハマってしまった話

これは、恋愛ゲームや乙女ゲームといったシュミレーションものが全くアウトオブ眼中だった1オタクの物語である。

普段の好きなジャンルはRPGやアクションゲームといった、感情よりもストイックなレベル上げやステージをクリアした時の達成感や爽快感、作業的にこなすことをゲームに求めることが多かった。
私の中では、ゲームというものは無心で目の前にあるものを着々とこなして楽しむものだと思っていた。
それが一番リラックスして楽しめるゲームの嗜み方でもあったのだ。
そんな調子であったため、正直なところそれまではゲームに恋愛感情や強く揺さぶられるような感情を求めていなかったのだ。
それは、感情や情を揺り動かす受け皿を、映画やアニメや漫画、小説などで何かの物語を読んだり観たり、絵や何かの展示物や舞台を鑑賞したり、音楽を聴いたりなど、
別のコンテンツや他のジャンルのもので今までは完結出来ていたから、というのもあったからなのかもしれない。
(当執筆者はかなりの雑食多趣味人間でもある)

それが今、どうだろう。
私は、ときめきメモリアルGSシリーズにズブズブとハマってしまっていて、
好きな趣味・好物の中でもかなり心の中心核を占めるほど大きな存在になっており、これからの私の人生に無くてはならない存在になってしまっている。

※当記事は一部ときメモGSシリーズのネタバレを含む表現がございます。


第一章:出会いは突然に

2023年に入って2日目のこと。
その日私は絵を描きながら某ゲーム実況者の2022年の総括の動画を観ていた。
そこでその実況者は「ときメモを是非観て欲しいな〜」という言葉を放っていた。
ゲーム実況というのは自分が普段やらないようなゲームや「こんなゲームあるんだ!」といったように知らないゲームに出会わせてくれる。
それまで全く興味を持っていなかった恋愛シュミレーションゲームだったが、
その時「この方がそう言うなら観てみようかな」という軽い気持ちでチャンネルのページから『ときメモGSシリーズ実況』のプレイリストを流し始めた。
少し話は脱線するが、ときメモGSシリーズにハマる少し前、私は逆転裁判シリーズに出会い、ゲームでノベル形式で感情を揺さぶられる楽しさを少しずつ見出していた。
なのでそういうタイプのものに入りやすくなっていたというのもあるのではないかと思っている。
そして、某実況者のたった一言だけで、私の人生は大きく変わることになった。

ちなみに、私は今までシュミレーションゲームをやったことがないわけでは無い。
ただ、シュミレーションゲームといってもどうぶつの森牧場物語といった作業中心になるゲームが多く、
そこに何か強い感情を介入させることなくやることをみつけてただただコツコツとタスクをこなすような作品を好む傾向があった。
なので恋愛ゲームのようなシュミレーションゲームを触ってきたことが一切なかったのだ。

その実況者がやっていたシリーズはGS4(最新作)だったのだが、GS4にはメイン王子枠として風真玲太という男子がいる。
玲太くんは見るからにマリィ(女主人公)のことが大好きなのがバレバレな幼馴染で、私はその実況を観ていた時密かに「玲太くんの恋が成熟するといいな」という気持ちで観進めていた。
だが、某実況者の王子さまは玲太くんではなかった。
そしてこの時芽生えた感情は
「私が玲太くんの恋を叶えてあげなければ」
という感情だった。

私はカップリング要素のあるものがかなり好きなタイプのオタクだ。
描いたり読んだり眺めたり壁になったり、そういう楽しみ方を長い間やってきているオタクであるため、
叶えるべき恋は叶えてあげなければどうするのだ、
という、若干癖の強い歪んだ感情が生まれやすい人種なのである。
そうして私は、その意のままときメモGSシリーズへの扉を開いた。

すぐさま某通販サイトでときメモGS4を購入し、そのまま初プレイ。
「玲太の恋を叶えたるぞ!」という気持ちで意気込んで名門はばたき学園に入学した。
だが、そこで問題が起きた。
私はとある男子に出会い、うっかり一目惚れしてしまったのだ。

白羽大地くんだ。
ふわふわしていて柔らかい雰囲気で、おまけに奥手男子でよく赤面する。
まさにドストライクにどタイプな男子だった。
リッチ(お金)がないとデート服が買えないという知識だけは観ていたゲーム実況から学んでいたので、その理由でスタリオン石油のアルバイトをすることにしただけだったのに。
早くも初プレイの段階で心を完全に奪われてしまったのだった。
幸いにも観ていた実況動画ではたまたま大地くんに出会うことがなかったため、自分でプレイして自分で出会いを果たした男子だった。
そんな運命的などタイプ男子に出会ってしまったので、初回プレイはぶれぶれプレイになってしまい教会の扉は開かずに初回プレイは終わった。

初プレイ後にすぐ描いた絵のようなもの

二回目以降はちゃんと玲太くんの恋を叶えてあげることが出来たのだが、やっぱり大地くんがダントツで好きだ!という気持ちで私の心は埋め尽くされていった。

大地くん、本当良いよね……好き……

その後GS4をプレイしていく中で他の男子もいいな〜となり始めたり、
二次創作を漁り始め、いつの間にか自分も描き出すようになり、イベントにまで参加するようになって本まで作り出したり、
公式イベントや催し物があれば足を運ぶようになるなど、私はすっかりときメモGSシリーズに夢中になっていった。

羽ヶ崎の灯台
“ぬい”というものを人生で初めてお迎えし、
作中に出てくる似たような場所だったり
概念だったりに巡るようにもなった
颯砂くんもすごく好きです、
恋愛になるとたどたどしくなる感じが

だが、この頃の私はまだ知らない。
大地くん以上にもっともっと大本命になってしまう男子が誕生してしまうことを───



第ニ章:本当の意味での恋の始まり


ときメモGSシリーズにハマって約半年が経ったある日のこと。
私はまた某実況者(上記で綴った同じ実況者)のときメモGSシリーズの別のナンバリングの実況を観ていた。

その時の私の本命男子は大地くんであったのと、GS4のみでとりあえずお腹がいっぱいな状態であったため、
今すぐに他のナンバリングのものをプレイする予定はなかった。
そのうち別のナンバリングが出来ればいいなという程度で、他のナンバリングの雰囲気がどんな感じか掴んでみたいな〜という軽い気持ちで観ていたのが初代のPS2版ときメモGS1の実況だった。
その時も絵を描きながらなんとな〜く流し観していたのだが、
観ている最中まるで頭に稲妻が轟いたかのように、ビビッ!!!っと来た男子がいた。

GS1のスクショは移植版を使用してることをお許し願いたい

その男子は日比谷渉くんだった。
日比谷くんは後輩キャラのため2年目から出てくる男子だが、
彼の声(CV:山口勝平さん)の第一声を聴いた瞬間に「おや?」となったのが第一印象だった。
彼のサッパリしてる単純で素直な性格と、頑張り屋な性格、そしてあまり嫌な顔せず1主人公に接している姿を目の当たりにして
「この子、だいぶ好きかもしれない」という本能的な感覚が走った。
(今現在は日比谷くんに引っ張られて勝平さんにも完全に落ちてしまっている状態だが、この頃は「あっCV勝平さんだ〜!」くらいの感じだった)

どこまでも努力家でひたむきでまっすぐな日比谷くん。
すごく元気をもらえます

某実況は日比谷くんのことは全く攻略する気がなさそうであったため、
GS4で「風真くんとマリィが──(以下省略)」という感情の時と同じ時ように私はすぐさまGS1のソフトを購入した。
PS2版(初代)とDS版(追加要素盛り合わせ)とでどっちも購入した。
これではまるでデジャブだ。

DS版に至っては夜通し寝ずにやって翌日に響く羽目になった

そうして日比谷くん一筋にプレイをしていくうちに、
彼の人の良さ、目標に向かって頑張っているところ、元気いっぱいなのに恋愛には不慣れで「教えてもらいたいッス…」といったような受け身体質なところ、
こちらがアクションを起こすとあからさまに嬉しそうにしたりデレデレし始めたり、表情がコロコロ変わったりついいじりたくなって反応を伺いたくなってしまうところなど、
私の心は完全に日比谷渉くんに占領されることになっていった。
そしてシリーズとしてもやっぱり初代は別格だなという気持ちでかなり感動し、
これこそがときメモGSシリーズなのか、と、改めてときメモGSシリーズの奥深さを実感した。

そこから、私の日比谷くん大好き祭りが幕を開け、中堅の声優が好きというのも相まってGS1がかなりお気に入りのナンバリングとなった。

その後もときメモGSシリーズは公式の情報をチェックしたり二次創作をしたりしながら楽しんでいたのだが、
ある時からだんだん情報を追うのが疲れてきたり、
プライベートでかなりのショッキングな出来事があったりなどして、趣味自体を思うように楽しめなくなった時期があった。

同タイミングで、たまたまときメモGS関連の非公式のWEBオンリーイベントにも参加予定でちょうど日比主(日比谷渉×主人公)の作品を描いていたタイミングではあったのだが、
とてもじゃないけどそんな気分になれないほど精神的に気が落ちている状態に陥っていた。
だが、やっぱり描いてるものはなんとか描き上げようと日比谷くんを描いているうちに、
なんだかこの人すごく元気をもらえる人だな、前向きな気持ちになっていった。
日比谷くんの明るさと努力を惜しまない姿勢で「先輩なら大丈夫ですよ!ジブンがついてますから」と励まされるような、背中を押してもらえているような。
そうやって、辛かった時期を日比谷くんに支えられながらなんとか持ち堪えて回復出来るようになった。
そしてそこで、日比谷くんが居ればこの先どんなことがあっても大丈夫な気がするな、と、気持ちがどんどん前向きになり
『この人こそが私のGS男子だ』
と本当の意味で彼のことが好きになった大事な出来事となった。

☆その頃描いていた作品はこちら↓
君がいたから。[日比主]

何より日比谷くんは見ていて面白くて飽きないところもかなりのチャームポイントだと私は感じている。
日比谷くんの一生懸命頑張っててどんどん成長していこうとしている姿がどこか放って置けない部分と、
まだまだこれから伸び代があるようなところが見ていて楽しいんだろうなという気持ちにさせてくれる。

一緒にいたら何しててもどこに行っても絶対楽しそうだなという気持ちになるし、
もし、GS男子の中で誰かをパートナーをするなら日比谷くんを選ぶだろう。

『やったね! バッチリ好印象!』
何故かこちら側が攻略されている台詞
背中を後押ししてくれるような、すごく励まさせる存在です

2024年2月14日にGS1~3の移植版がNintendo Switchで出来るようになってからは何度も何度も日比谷くんに会いに行ってしまっているし、
今の私にはときメモGSシリーズがなくてはならない存在だ。
『ときメモは人生』と言ってもいいかもしれない。
これからも他の男子や他の学園(GS2とGS3)ものんびり開拓し、これからもときメモGS愛をじっくりと深めて育んでいきたい。





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