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茄子くん

最近田舎道を走っているとよく中学時代を思い出す。
何故だろう。
きっと今迄の人生で一番自分らしく、楽しかったんだと思う。箸が転げ落ちても笑っていたかも。

中二の頃私は割と平和主義だった。
ちびまる子ちゃんみたいに明るくは無いけど
クラスの男子からは大体アダ名で呼ばれていた。

中二はクラス皆が仲良く
普通に皆で昼休み鬼ごっこしたりしていた。

しかし
男子の中にも時々私にふざけた事を言ったり、からかってきたりする人が居た。


時々変なあだ名で呼ばれるとついムキになってしまい
メガネザル!と言い返してみたり、ホウキで叩いてきたら日直でクリーナー中だった黒板消しを投げたりし応戦していた。(過激、、)

そんな中
斜め前の席には小柄で、大抵少しお鼻が垂れていて時折面白い事をボソッと呟く男子がいた。


皆あだ名で何故かナス、ナスと呼んでいた。
本人もまんざらでは無く
私もナスと呼びいつもざっくばらんに話していた。

そして卒業式の日。

私は急にナスに呼ばれた。

何と急に想いを告げられた日。

今までナス、ナス〜!と言って話していたが
急に真剣な男女として向き合う時間に違和感と戸惑いを感じた。

私はやっぱり友達の様に思っていてお断りしてしまったのだが、それからはナス!なんて気軽に呼べ無くなり、そのまま疎遠になった。

男女ってどちらかが恋心を持つと答えが二つしか無くなり何だか悲しい。イエスかノーか。
例えイエスだとしてもいつかお別れしてしまうかもしれない。

誰が自分を想ってくれてるかなんて分からないね。
当時化粧もしない、ただの制服やジャージ姿、様々な物で着飾らないシンプルな自分を好きになってくれたのは今思うと何か嬉しい。


大人になると外見、経済力、スペック、優しさ、包容力、車等オプション優先で見られがちになるが、本当は人間って何か違う気がする。

良い思い出です。
皆さんにもきっとありますよね(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)



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