スーパー総選挙の後夜祭で話題に上がったスーパーのチラシを見てみる

6月に行われたTBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」の「スーパー総選挙」。第3回目も1位は「オーケー」だったわけですが、後日行われた「第3回スーパー総選挙 "大"後夜祭2」というものも観覧しました。

このイベントでは、オンエアや公式サイトでも発表されなかった下位のランキングを含めた50位までの発表もありました。

50位までのランキング

  1位 オーケー(1,610票)
  2位 ライフ(754票)
  3位 ヤオコー(658票)
  4位 ロピア(591票)
  5位 サミットストア(261票)
  6位 オオゼキ(168票)
  7位 マルエツ(159票)
  8位 西友(107票)
  9位 文化堂(106票)
10位 ベルク(98票)
11位 業務スーパー(87票)
12位 ベイシア(60票)
13位 マミーマート(53票)
14位 ツルヤ(49票)
15位 イトーヨーカドー(44票)
16位 カスミ(43票)
17位 いなげや(39票)
18位 コモディイイダ(38票)
19位 ベルクス(37票)
20位 イオン(35票)
21位 角上魚類(33票)
22位 スーパーバリュー(31票)
23位 成城石井(28票)
23位 東急ストア(28票)
25位 タイヨー(26票)※茨城
26位 サンワ(23票)※町田
27位 ジャパンミート(19票)
27位 せんどう(19票)
29位 セイミヤ(17票)
29位 あおき(17票)
29位 とりせん(17票)
32位 ヨークベニマル(16票)
32位 相鉄ローゼン(16票)
34位 ビッグ・エー(15票)
34位 ヤオヒロ(15票)
34位 ヨークマート(15票)
37位 ワイズマート(11票)
37位 ロヂャース(11票)
37位 ビッグヨーサン(11票)
37位 フレッセイ(11票)
37位 まいばすけっと(11票)
37位 オリンピック(11票)
37位 三徳(11票)
44位 大野屋(9票)
44位 みらべる(9票)
44位 マルサン(9票)
44位 福島屋(9票)
48位 トライアル(8票)
48位 FUJIスーパー(8票)
48位 マックスバリュ(8票)

後夜祭で話題に上がったスーパー

ランキング自体はオーケーの3連覇ということで、今回注目されたのは高い順位に入っていないお店も含めたいろんなスーパーの話。
そのお店のチラシを見てみることにしました。

ライフ(2位):
ゲストの日経MJ編集長半沢さんが、以前ライフの社長に聞いた話を話す。
スーパー総選挙で『バランスがよい』との評で上位に入ったことについて、
「バランスが良いというのはいい意味もあるが悪い意味もある。
特徴がないということでもあり、すぐに忘れられてしまう。何とかしたい。個性を出していきたい」との危機感が示されたそう。
最近では高級PB商品に力を入れるなど頑張っている。

そんなライフはチラシにもバランスの良さが表れている。が、「特徴がない」に通じるのものは確かにあるかも。

それでもライフは買い物代行の「Twidy」と組んだり、「Amazon Prime Now」と協業したりと新しいいろんな取り組みを始めていることに期待。

ロピア(4位):
今年大躍進のスーパー。27票→141票→591票と第3回でついに4位。
精肉店から始まっていることもあり肉が人気。
家族連れでも楽しめることも評価高い。
プチ情報「『ロープライスのユートピア』→ロピア」

ロピアの店内は活気があって面白いし、店内を汽車が走っていたりと確かにおもしろい。
神奈川を中心に首都圏に50店舗近くも展開してるチェーンですが、チラシはというとローカルの激安系のお店のチラシに近い感じ。
チラシと実際のお店の間にいい意味でギャップがあるのがとても良いです。

ちなみに前の社名は「ユータカラヤ」だったけど、この「ユー」もユートピアからきてたんだろうか。。?

文化堂(9位):
都内を中心に20店舗ほどのチェーンながら地元民に愛される、野菜の安さと肉の品質のよさが特徴の、昔ながらの雰囲気のあるスーパー。

私は文化堂に詳しくはないのですが、読み上げられたリスナーからのメッセージなどからすると、ほんと地域で愛されているんだなあとしみじみ。

チラシ自体はライフのようなバランスの良さも持ちながら、さらにそこから安売り系のエッセンスをふんだんに詰め込んだもの。
特徴がほどよく出ているのが、長く愛されているスーパーならではのチラシになっています。


せんどう(27位):
ジェーン・スーさん曰く「千葉県民何やってんの!!」。
野菜も肉も魚介も新鮮・上質なうえにめちゃくちゃ安いのに、お店では地元民がのほほんと買い物をしている。
27位に甘んじるようなお店じゃないんだから千葉県民はもっとせんどうに投票すべき、と激励。

チラシを見てみると、生鮮含む全体の価格感は他のスーパーより確かに1段階は安い。ただレギュラーチラシではそのスタイルが割とスタンダードなので、そこは確かに地元民も気づかないのかも。

一方で、号外チラシは手作りの昔ながらの地元密着系チラシ。地域に数店舗ではなく県内16店舗ほど展開しているチェーンでこの手のチラシもまた逆に珍しい印象。そして安い。

レギュラーチラシと号外チラシのよいところを織り交ぜたチラシにすると、せんどうユーザーも覚醒してもっと投票してくれるのではないかと思います。


大野屋(44位):
他には買えない野菜とかが売っていて、「他のお店にはなくても大野屋ならあるだろう」と期待をもって訪れるお店。

神奈川県に6店舗あるスーパー。私は訪れたことはないのですが、チラシを見て感じるのは2点。
・生鮮に自信を持っていること
 メーカー商品はあまり載ってこなくて、特に野菜推しが強い
・安売り系ではなく質の高さを重視
 整然とした配置やフォントのチョイスから
こだわりを持ったファンがしっかりつきそうなお店だと思います。

イベントでのまとめ

スーパー業界は厳しい(イベントでは「横ばい」との表現だったが)。
そんな中、いろんなスーパーが切磋琢磨し、しのぎを削っている。
これからのスーパーはただ安いだけではダメ。
「ちょっと安い」とか「夜まで開いてる」程度では客はもう呼べない。
価格プラスアルファの訴求をしないと生き残れないでしょう。
驚きがないとお客さんはもう来ない。
スーパー is エンターテイメント!

これには全くの同感。
ただ安いだけを追求していくと、お店に客がつかず、商品に客がつくだけになります。
この後夜祭で半沢さんは「売上としては業界は横ばいだが、売上に見えないところで、お客さんによるお店への好みが強く出てきている」と触れていたのですが、実はこれはよい傾向なのでは。

チェリーピッカーが増えすぎると、お店というか地域に穴を開ける結果になって、結局自分たちの生活の幅を狭めてしまうんですよね。私も一度目の当たりにしたことがあって、それまでの考えを改めました。

そうした観点でいうと、今回話題に上がったお店は、チラシとお店の特長の相乗効果がよく出てお客さんとよい関係を築けていたり、またはちょっと惜しかったりするものもあって興味深かったです。

ということで、動画はUSTREAMでも見られるので行かなかった人はこちらで。
https://www.ustream.tv/recorded/122616810




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