「母の日」企画のチラシを見比べたら1社が飛びぬけてよかった

5月の第2日曜日は母の日だったというわけで、スーパーの何社かは、その週末のチラシに母の日企画を大きく持ってきていました。

いつの間にか「母の日企画=ピンク」

驚いたのは、いつの間に「母の日企画=ピンク」とフォーマットができてたのかと思うぐらい、各社のチラシの企画面がピンク色に染まっていたこと
(これまで私があまり気にしていなかっただけかも)。
あまりにピンクが目立ったので、各社の母の日企画を見比べてみることにしました。

企画面を見て「あ、いつもと違う」と瞬時に分かるチラシと、そうでもないチラシ

企画の面は、基本は表が日替わり面なので、ウラ面に配置。
面全体がスーパーのチラシにはあまり使われないピンクで覆われるので、ふだんの企画面よりかなりのインパクトが出ます。

それでも、ふだんとの違いが瞬時に分かるチラシと、そうでもないチラシがありました。
下の2枚は、ピンクのおかげで違いが瞬時に判断できた好例。
チラシというのは一瞬でも目にした人の注意をどれだけ引けるかが大切なので、もうこれだけでこのチラシは成功と言えます。

※画像だと分かりにくいかもですが、実物はかなりピンクピンクしてます

ただ次の例は、ウラ面全体をピンクに彩っていないために、普段のチラシとパッと見変わらないので印象に残らない、ちょっともったいない事例になります。

また、背景がピンクでなくパープルを使った母の日企画もありました。
パープルもピンク同様、スーパーのチラシではあまり見かけない色使いだと思います。
ただピンクより色が濃い分、面全体の半分しか占めていないにもかかわらず、先ほどのチラシとは違い大きなインパクトを与えているので、成功しているチラシと言えるでしょう。

さらに、価格の文字など、フォントの色が通常が赤のところをピンクにしているという細かい工夫もポイントが高いです。

最もよかった母の日企画のチラシはコレ

そんなわけで、今回の母の日企画で一番よかったチラシはこちら。

これはもう圧倒的で、ポイントは4つあります。

1. ピンクの色が他社チラシより濃く、より目立つ
実物のピンクはかなり濃く、ふだんのチラシとの違いをより鮮明に受け手に伝えることができています。

2. 全体のデザインもチラシっぽさがなくかわいらしい
色合い同様、このチラシはデザインというかレイアウトにもチャレンジし、いわゆるスーパーのチラシっぽさを薄めたかわいさを演出、受け手をワクワクさせることに成功しています。

3. 日替わり面もピンクで、表裏全てがピンクという迫力
これまでに紹介してきた他社のチラシは、実はオモテの日替わり面は各社ふだん通りで、色合いもピンクではなく・レイアウトも普通のチラシなのです。
ところがこのスーパーのチラシの日替わり面は、レイアウトこそふだんと同じながら、色がピンク。それも濃いめ。
いったい何があったのかと、手にしたら開かずにはいられないチラシなのです。

4. 細かい遊び心
さらにこの日替わり面には各所に遊び心も。
「土 5/11限り」といった曜日・日付の文字の背後には、通常のこの店舗のチラシでは三角形が配置されていますが、今回のチラシではその位置にハートマークが配置されています。

※通常のチラシでは下の画像のように黒い三角形が配置

さらには、ママからちびっこにお願いできる「お手伝いリクエスト券」なるものも用意されています。
実際にこれを切り取って使われることはほとんどないんじゃないかと思いますが、この存在を目にするだけでほっこりしますね。

次は父の日の動向にも期待

スーパーでの買い物は週に1~3回と高頻度。そんなスーパーとそのチラシにおいては、「マンネリ」と「新しさ」のバランスがとても大切です。
いつも同じ内容・見せ方をさせられては飽きてしまうし、かといってコロコロ変えられるとそれに毎回着いていくのが負担になります。
そこを各社工夫されている中で、今回はとてもよいチラシを見ることができました。

来週の週末は父の日を迎えます。基本的なカラーは今度は水色でしょう。
母の日企画ほど大きなインパクトのあるチラシにはならないと予想していますが、どんなチラシが届くのか、気に留めておきたいと思います。

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