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#7 型から入っちゃ悪いか?

ご存知の通りいろいろな締切に追われがちな僕は、休みの日に前倒しで進めることもしばしばでして。早めに書いたり撮ったりすることも多いわけですけど。
ちなみにここで言う「休み」とは勤めている会社の休みのことね。Chiraも会社も休みのことなんて年に数えるほどしかない。
休みは休みで休みたいこともね。そりゃあありますよ。そんなわけで、今日はゆったり近所の蕎麦屋からお送りします。

ここは老舗の日本蕎麦屋さんで、いわゆる大正ロマンを基調とした落ち着いた雰囲気のお店。店内ではジャズのBGMが流れていて一瞬カフェかと思うが、漂う出汁の香りがどこかおばあちゃん家を彷彿とさせる。
みんなも一度は行ったことあるんじゃないかな?メニューが達筆すぎて読めないような店。そういう感じのところです。

平日の昼に行くとランチのセットメニューがあるけど、ここの名物は大海老の乗った天ざるそば。時間帯で考えれば割高なそれを注文する優越感に少しだけ酔いながら、誰かが「蕎麦屋で昼酒を煽るのは粋だ」と言っていたのを思い出して瓶ビールも注文。
そう、僕は割とミーハーというか見栄っ張りというか、何事によらず型から入るタイプなのです。

そんなわけで今日のテーマは「型から入っちゃ悪いか?」です。
本当は「ミーハーで悪いか?」というようなことを書きたかったんだけど、僕自身ミーハーって感じじゃないので、表現を少し変えました。

他人に認められる境界線ってなんだと思う?例えば、趣味でギターを始めた少年が年末の家族の宴会でその腕を披露したところで、「上手くなったねぇ〜」ってなもんでお終いさ。ライブハウスに行ったって何したって、そこそこ上手い奴なんてゴロゴロいるからそう簡単に声が掛かったりなんてしない。
でもその少年は確かに腕を上げていて、ちょっと素人レベルじゃないなってところまで来てる。でも何か足りない。それは何なのか。

そう、「型」が足りないんです。

俺はギターしか弾いてこなかったような人間だからギターでしか例えられないが、ギタリストかどうかは、ギターを持った立ち姿がキマるかどうか、そこが一番大事なんだよね。上手いかどうかは意外にも割と二の次で。
人の心を惹き付けるのは、そいつの佇まいやオーラにある。技術だけで決まる世界じゃないんだね。

じゃ、その「型」っていつ学ぶの?って話だが。型が技術に追いつくことはなくても、技術が型に追いつくことはあるので、物事の始めに型を学ぶべきなんだよね。だからこそ、型から入る大事さもあるわけで。

だから皆、身の回りに型から入るイタい奴がいても、そっと応援してやってくれ。今はイタくても、そいつ、そのうちきっと大成するから。

ここまでの「型」論で言うと、蕎麦にビールってのもねぇ、、、ってなもんで。蕎麦屋ハシゴして今度は日本酒を頼んだ。これは割と教科書通りな感じだ。

それにしても、ギタリストが鴨南蛮蕎麦で日本酒飲んでるって、これはギタリスト的な「型」としてはどうなんでしょうねぇ。。。

#ギタチラ #エッセイ #Chira

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