chiquita kivava

いったんオランダ一人旅をエッセイ風に綴る予定です。 その他人生観、乃木坂46、サッカー、好きな人物、心がふれたことなど。 なに考えてるかわかんないってよく言われるから、こんなこと考えて生きてんのよってことを綴っていこうと思います。

chiquita kivava

いったんオランダ一人旅をエッセイ風に綴る予定です。 その他人生観、乃木坂46、サッカー、好きな人物、心がふれたことなど。 なに考えてるかわかんないってよく言われるから、こんなこと考えて生きてんのよってことを綴っていこうと思います。

最近の記事

アジアカップ2023を終えて

おわりました。 無念しかなくて、あんなに楽しかった日々が砂のように初めから幻だったように記憶から消えていきそうです。 これが負けるということか、と気づきました。 私の中のアジアカップの思い出が2011年の優勝しかないのは、あれが劇的な勝利だったからだけでなく、作為的な記憶なのだと。 いつまで経っても忘れられない2011年の李忠成の決勝ボレーが、あれほど印象深く残ってるのは、メディアで何度も取り上げられて強制的に記憶に何度も刻まされてるから。 負けた試合はメディアから一瞬で葬

    • 引退発表に寄せ〈遠藤保仁〉

      報せ 2024年1月9日。 遠藤保仁選手が現役引退を発表されました。 さすがに彼の年齢を考えると、ここ最近は毎年シーズン終了時はソワソワして。シーズン中でも突如引退発表する選手もいる様子を見ては、シーズン中も気が抜けなく。 いままで幾度となくこの日を想像して、想像だけで切なさや震えが起きてはいましたが。いざ迎えたこの日は、その想像たちよりずっと冷静でおります。 ここで言う"冷静"というのは、 仕事中なのに声をあげて大泣きしたり、 この複雑な胸中で誰かに話し掛けられ「うる

      • ハルのこと〈藤春廣輝〉

        藤春がガンバを退団した。 去年きてもおかしくなかったその報せ。 とうとう来たか…という落ち着きさえあったのに、じんわりと心がかき乱されていく。 2010年から遠藤保仁を追って始まった私のサッカー熱は、自然と彼の所属するガンバ大阪を追うことになる。 2011年に藤春廣輝という大卒選手が入団した。私の一コ下の学年だった。同世代だ。 ハルがいた13年間、私がガンバを観てきた年数とも言える。 正直激動だったと思う。監督は何人変わったのだろう。あらゆる監督に必要とされるよう幾度とな

        • 乃木坂46 34th選抜発表

          さてさて発表されました。 34th選抜発表! Wセンターにまずびっくり。 かきさくーーヽ(*´∀`*)ノ かきさくの尊さって二人とも自信のない頃から「わかるよ怖いよね不安だよね」って支え合ってというよりは一緒に震え合ってきたというか。同じヘルツの振動を伝え合って共鳴してきたというか。 それが随所に伝わってとても良いのよね。 そして戦友というくくりとはまた違うと私は思っていて。戦友って私は同じ立ち位置にいるって感じがしちゃうのだけど、かきさくはまた違くて。 お互いがお互いを

          【最終回】「答え合わせ」の旅㉟

          ただいま。 シートベルトサインが付き、着席が促される。 いよいよか。 ゴーーーーーーっという音と重力のかかった身体を強引になだめるかのような衝撃だった。 あぁ帰ってこれた。心からの安堵だった。 すぐにスマホの機内モードを外す。数秒の沈黙があり、電波を探し当てたようだ。5Gの表記が出た。もう何も心配いらないと言われた気がした。事実、もう何も心配いらない、と思った。 足取りは軽い。文字が読める。アナウンスが聞き取れる。トイレがキレイ。わからないことが聞ける。私の話す言葉にあ

          【最終回】「答え合わせ」の旅㉟

          「答え合わせ」の旅㉞

          最後にして最高の英語奮闘記やってくれたな、ターキッシュエアラインズ。いや、やってくれたな、日本め。という心境だった。最後にこんな落とし穴があったとは。 新しい相棒を預けにターキッシュエアラインズのカウンターへ向かったあと、その事件は起きた。英語奮闘記シリーズ最終章を飾るには相応しい出来事だった。 ターキッシュエアラインズのカウンターには長蛇の列ができていた。時間は3時間ほどあったが、Instagramライブは辞めにして並ぼうではないか。 よく見ると列が動いていない。カウンタ

          「答え合わせ」の旅㉞

          「答え合わせ」の旅㉝

          最終日特にアラームをかけずに目が覚め、最終日の朝がゆっくりと始まった。今日18時台の飛行機で私はこの国を離れ日本へ帰る、と頭は理解してるようだった。 あっという間なのか、十分楽しんだなのか、まだここに居たいのか、やっと帰れる、なのか。それらのどの気持ちもがあった気がする。 2泊いたこの部屋。最初はそこまで広くないと思っていたが、移動距離がアムステルダムのホテルと全然違うことにいま気付く。やっぱ広いや。 今日の予定はほぼない。もう空港に行くことに集中のため、別の都市に行くのは

          「答え合わせ」の旅㉝

          「答え合わせ」の旅㉜

          I Love OranjeDe Kuipの外観の写真を一通り撮り、受付へ向かう。 キックオフは20:45。現在の時刻は18:00。 気合い満々か。ギリギリに行って混むのも不安だし、って思ったけどこれは早すぎる。 まだスタジアム自体の開場はされないが、スタジアム外周でファンブースというものが開催されてるらしい。まずはそのための受付へ。 プリントアウトしたチケットをカウンターへ差し出す。バーコードをピッと読み取り、その先には警備員。荷物検査だ。どうだい。ちゃんと小さいバッグにし

          「答え合わせ」の旅㉜

          「答え合わせ」の旅㉛

          Thank You, Peterバッグの中身を選別し、小さいショルダーへ詰め替える。スタジアムに持ち込みできるのは、A4以下のサイズのバッグのみと記載されていた。こんな身軽な格好はこの旅初めてだ。実に心許ない。 この時代になぜかプリントアウト必須のチケットを詰め、予備として印刷したもう一枚は服の内部に隠しているショルダーへと離別させた。 ホテルを背にして左へ曲がるとトラムの線路がある。ロッテルダム駅とは逆方向に歩き、そちらの停留所から乗ろうと思う。 ロッテルダムには泊まっ

          「答え合わせ」の旅㉛

          「答え合わせ」の旅㉚

          Oranje最後の試練 暖かな陽射しと冷たい空気を纏わせた体はデルフト駅に戻る。ロッテルダムまでの帰り方を9292に聞いてみると、列車の他にバスが出てきた。 その頃には平和宮→デルフトで躊躇したトラムもやはりこのTourist Day Ticketで乗れたことに気付いていた。 それならバスも行けるな、とバス停でロッテルダム行きを待つ。 都市間移動だとか大層なことを言っていたが、実はこのオランダ、日本で言うところの九州ぐらいの面積らしい。どおりで。アムステルダムとロッテルダム

          「答え合わせ」の旅㉚

          「答え合わせ」の旅㉙

          ロイヤルな時間Royal Delft MUSEUM。 デルフト焼きとは白と青が基調の王家御用達の陶器。 ここは特に予約不要で入れる施設。 お鼻が高くて品のあるおばあさまが受付でご対応。 お馴染みの「Hi~」で挨拶。残りはジェスチャーと単語のみで頑張っている。入場券をクレジットで購入し、きっとロッカーに荷物入れてねって言われてる。スマホは?と聞くとOKと許可される。 言葉はわからないが、もう観光施設で培った経験で程なく言いたいことはわかる。経験は言語をも超える。 受付の横の

          「答え合わせ」の旅㉙

          「答え合わせ」の旅㉘

          VSデルフト工科大学 車窓からの風景。「スタシオン デゥフト」に聞こえるこもったアナウンス。stationをスタシオンと呼ぶところもなんか好き。 私は今国鉄NSに乗っている。 Delft(デルフト)に行こうと決めたあと、現在地からDelft Stationの行き方を調べた。 平和宮の近めの停留所からトラムで行けるらしい。一見順調なのだが、手持ちのTourist Day Ticketがデルフトまでのトラムで使えるかわからない。 ここはデン・ハーグだから乗ることはできると思う。

          「答え合わせ」の旅㉘

          「答え合わせ」の旅㉗

          第3の都市で平和の周りを何周もロッテルダムでの朝は遅かった。朝食もついてなく、予定も決まっていないので、何時に起きるぞ!と自分に誓いを立てないまま寝るとこうなるようだ。 昨日買ったご飯たちとか余り物を食べる。 朝からケトルを沸かし、備え付けのティーパックを探し当て、お紅茶なんて入れたりして。はーさてさて。今日は何するんだっけ? 詰め込みマンにしては珍しくスケジュールにはデン・ハーグ、(デルフト)、サッカーとザックリとしか書かれていない。 デン・ハーグねぇ。 デン・ハーグは

          「答え合わせ」の旅㉗

          「答え合わせ」の旅㉖

          英語時々フランス語夕方の散歩もまた心地よい。ビルが多く特徴のない街並みの中でも趣ある建物だなぁと地図を見るとロッテルダム市役所だった。 運河がないのが物足りないが、自転車専用道路もトラムもあるところはオランダらしい風景。 この街は第一次世界大戦で戦火に焼かれて崩壊したと聞いている。なので再興の街なのだ。 真新しいまでは行かないが、小綺麗なのはそのため。 でもその新しさになにか物足りなさと歴史の浅さを感じる。これもまた新な観点で戦争を物語る。 行きとは違うルートで駅に戻る。

          「答え合わせ」の旅㉖

          「答え合わせ」の旅㉕

          たった2単語で救われる世界Rotterdamのアナウンスが聞こえドアに向かう。 近くにいたちびっこちゃんがパパママに倣って席から立ち上がるが、急な揺れに耐えきれず転んでしまった。ビックリして大泣きの彼女はパパになだめられ抱き抱えられる。 そんな家族たちの後ろに続く。重い荷物もある中でステップのある電車の乗り降りは気合いがいる。私も大泣きするから誰かこの荷物抱き抱えてくれ、と思う。 電車のホームにスーツケースのタイヤが着地した瞬間、ふぅーと大きく一息ついた。 Rotterdam

          「答え合わせ」の旅㉕

          「答え合わせ」の旅㉔

          伝え忘れた「サヨナラ」スキポール空港に帰ってきた。 空港からなかなかに離れたバスの降車場からの距離が涙を乾かすには丁度よい距離だった。 ここからとうとう移動。 彼女との二人きりの会話は過去の因縁に決着をつけたような爽快さをもたらす。 現実に向け、気持ちは切り替わってくれた。 まずはロッテルダム行きの列車の時間。 9292では、30分後に来る予定のものがcanceledとなっている。 へー、こういうときcancelって受動形になるのかぁ、そっかぁ電車が主語ならそうだよね。え

          「答え合わせ」の旅㉔