航海士の仕事について紹介
メジャーではない航海士の仕事だが、
簡単に言うと航海士とは "船を動かす仕事"
車でいうドライバー、飛行機でいうパイロットの役割だ。
航海計画を立てる
安全に航海できるようにしっかりと航海計画を立てるのも航海士の仕事だ。
海の上には道がないため自分たちで道をつくる必要がある。目的地までの最短かつ最安の道を制定するのは航海士の仕事だ。また、天候や潮流、その海域の地形やその地域ごとの異なるルールも加味する必要がある
最安という表現をしたのは、燃料効率を考慮するのはもちろんのこと、実は特定の海域では航海するのにお金がかかる海域があるため、最も安いかつ時間のかからないコースを選定する必要がある。ルールやコースの使い分けの判断についてはまた別記事にて紹介する。
出港
船はどうやって陸地に止まっているかご存知だろうか?船はロープで岸壁に繋ぎ止められて陸地に止まっている。
それを船長と三等航海士はブリッジ(船橋)一等航海士は船のおもて(船首側)二等航海士はとも(船尾側)に立って船長の指示でロープを離し、エンジンやスラスター、また必要ならばタグボードなどの外部の支援を借りて船を出港させる。
運ぶ荷物を積み込んだら航海するのに必要な燃料、食料、お菓子を積み込み出港する。
航海
航海中の最も重要な仕事は見張りだ。見張りというのは、その名の通り、船の周りを見張ることである。選定した航路を航海しているか、他船と衝突する恐れがないか、暗礁に乗り上げることがないか、潮や風などの影響を受けて流されていないかなどを見張る。海上衝突予防法という法律で記載されているが、 ”航海士はその時の状況に適した全ての手段を用いて常時適切な見張りをしなけらばならない” と書かれている。
航海をサポートする双眼鏡やレーダー、GPSなどの航海計器を用いて24時間体制で常に見張りを行っている。
入港
無事に目的に着いたら出港時と同様の配置に付き、船長が総指揮をとり、エンジンやロープを使って船を安全に港に接岸させる。岸壁についたら運んできた荷物を陸に上げて一つの航海が終了する。
voyage memo
航海士は船を動かすのが仕事だが、その前になぜ船を動かすかというと荷物を運ぶためである。その荷物を運び終えた時が一番肩の荷が下りて安心できる瞬間だ。
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