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自分から進んで事をしなくていい、という言葉に救われる日が来るなんてね。

かげくらき
月のひかりをたよりにて
しずかにたどれ
のべの細道

初詣で引いたおみくじの言葉に、ほっと息を吐く自分がいた。

この言葉の下には「何事にも我から進んでしないがよい。強いてしようとすると思わぬ災いにあいます。つつしんで事を行え」と書いてある。

以前の自分なら「マジかよ勘弁してくれよおお」と受け取っていたと思うけど、今のわたしにとってはまさにありがたい言葉だ。

だって全く、我から進んで事をしようとする気が湧かない。

12月に入る頃、プツンと何かが切れた感じがして、毎日ダバダバ泣きながら寝て、全くこの先の人生に希望というものを見出せなくなり、これはちょっと非常事態かもしれない自分を休ませないと…と外向きな発信をやめた。(その時に書いたnote↓)

今はこうしてちょっとずつ文章も書けるようになってきたし、ダバダバ涙を流すことも減ってきた。けれど、以前のような「こうなりたい!」「こうしたい!」というような強い欲求は全然湧いてこない。

冒頭のおみくじ。これを読んだ時1番に思ったことは、「ああ、まだゆっくりしていていいんや…」だった。

もし今回のおみくじが「どんどん進め」みたいな言葉だったら胃がキリキリして、だいぶキツかったと思う。

✳︎

自分の「これをやりたい!」「おもしろい!楽しい」といった純粋な気持ちよりも、勝ちたい売れたい目立ちたいという欲求が上回った時、おかしくなるんだと思う。今回しばらく発信を休んで外向きの活動をしない間に気づいたこと。

これまでのわたしを突き動かしてきた夢や動機は、人よりも抜きん出た存在になる!だった。子どもの頃から。「芝居で売れたい」「noteで有名になりたい」とか都度形を変えていたけれど、根底は同じ。

見返したい。
抜きん出た存在じゃないと価値がない。
特別でいたい。

もちろんそこに至る原因や理由はたくさんあり(小学校時代のいじめから始まり色々と)、これがあったからこそ何年も頑張り続けられたのも事実で。

少しずつ回復している自分が嬉しい反面、「元気になったら、また前みたいにバリバリやらなあかんのかなあ…」とため息をついている自分がいる。

もうあのレースには戻りたくない。あの動機はもう採用できない。だって、それで上手くいった時もあるけれど、満足いく結果はずーっと得られていない。

そりゃそうや。
もうそっちの方向じゃないからだ。

元々やっていたやり方や生き方に戻ることは、流れに逆行している。だからこの先はそうしなくていいし、新しい考え方、生き方、価値観でやっていく時期なのだと思う。

✳︎

20代は必死に仕事と舞台の活動をやって、嬉しい結果や待遇を得たこともあるけれど、いつも場をまとめる役割を振られて、人のため周りのために必死にやってきた。その頑張りが、報われたり、全然報われなかったり。

30代に入った頃、もう限界ちょっと休もうと活動をやめ、仕事も退職しますと伝えた途端に妊娠。そこからは怒涛の出産〜産後うつ〜子育てに突入。

1歳7ヶ月で息子が保育園に入ってから卒園するまでは、仕事と子育てと書くことをずっと模索しながらやってきた(途中の3年間はコロナ禍)。

去年小学校に入学し、幼児期とはまた別の面で息子に手がかかるようになり、自分のことは放って子育て、家のこと…と奔走していたら、

プツン!!!!(色々切れました〜)⇦イマココ。

そりゃあ、休みたくもなるよなあ…むしろ休め?って書き出しながら思った。

今のわたしは、旦那さんと息子が会社と学校に行ってからの時間を、窓の外を眺めながらこうして書いたり、考えたり、チョコをつまみながらコーヒーを飲んだり、合間に家の掃除をしたりすることが何より幸せ。

この生活の中で、これまでとは違う価値観、やり方で発信をまた少しずつできればいいなと思う。ぼちぼち。焦らず。

やりたい
おもしろい!
たのしい!

を最優先で。


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