キャッシュレス

●月△日
今日はまつげパーマに行った日
遠出とか結婚式とか何かイベントがあるタイミングで行く程度だけどやっぱりまつ毛がしっかり上がってると気分も上がることを実感する。

「お店の方はまつ毛長いですね、生えぐせもなくてきれいです」と言ってくれたけど、実は電動シェーバーで眉毛いじってたら刃先がまつ毛に当たっちゃったみたいで少しまつ毛の先が無くなってるので、本来はもっと長いんだよ!とか言うのは自分の不器用さを晒すだけなので「ありがとうございます〜」とおとなしく大人な対応をした。

ここはpaypayとかタッチ決済とかいわゆるキャッシュレスに対応してないお店らしい。らしいというのは私の前に施術を受けてたお客さんとのやりとりを見て知った。
基本は現金、またはカード(ただし5000円以上から)。
この( )が厄介者だったみたい。

前のお客さんはキャッシュレスで生きているみたいで現金がないとのこと、カードで!っていうも5000円到達してないらしく、え…こういう時みなさんどうされますか?っていうやりとりをしていた。
まつ毛美容液やファンデーションなどを勧めるお店、
また現金持って来られてもいいですよと案内もある。
現金はないカードはダメ、でも出直すのは面倒…
明らかに分かりやすく悩むお客さん。

あ、どうしよう目の前で無言なのにバチバチなせめぎ合いが行われてる…と勝手にそわそわする私(なぜ)。
3人しかいない空間で私以外の2人が心理戦を繰り広げる。

「ポイントでの支払いは…?」
「ポイントは予約サイトの会社で運営してるから店舗で調整ができなくて…」
「paypayはだめなんですもんね.」
「そうですね、すみません」
「ちょっとかばん調べますね……なかったです。…。」
「...。」

それ以上の対応ができずなんの折衷案も生まれない。
お店側は折れることできないからお客さん側が折れるしかない状況で…案の定仕方なくお客さんが出直す決断をしてお店を去られる。

まつぱの乱、幕を閉じる。


私は深いため息を心の中でついちゃった。
あーあ私が声をかければみんなが笑顔で終わったのに。。。
私は現金もあったし自分の会計はカードですればいい、普段はpaypayユーザー。
お客さんにpaypayで私宛に送金してもらって、私がお客さんの分を現金で払う。
これをすれば3者とも笑顔で過ごせたはずなのに。
私は気づいていながら全く声をかけられず知らないふりをしてしまった。

なんだろう、全く私悪くないはずなのに、
すごいしんどい気持ちになってしまった。
自分で自分をしんどい気持ちにさせてしまった。
そんな悲しいことありますか〜
言えばよかったな。
言えなかったな。

って思う帰り道もまつ毛が上がってるおかげで少し気分もあがって、最終的にはプラマイゼロ。
プラスになりたかったけどまあそこは次への反省材料としてしまっておく。

すみませんでした。いや、私悪くはないけど。。。
悪くはないけどそういうところで徳を積んでおくことがきっと生きる上で大事なんだなとつくづく感じました。
相手にとっても自分にとっても、ね

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