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飼い慣らそうとする女

男と女の友情は成立するのか?なかなか永遠のテーマである。私は男なので、あまり女の友達、というのは正直ピンとこない。もちろん、私にも女友達はいるが、だいたいが昔からの複数人で会う友人の一人だし、恋愛感情もないので、二人きりで会いたい、とも思わない。ここで言う「男女の友情」とはそんな事ではない。二人で温泉旅行行って、混浴に入り、チン〇立てずにいられるのか?一晩何もなく過ごし、口笛吹きながら旅館を後にできるのか?「ああ、、あの時こうしてたらやれたかもー」という後悔なく、、。
大概の男というのは、それなりの下心があるのではないだろうか。
一方で、女性はどうか?体感的、というか感覚的に、女の方が男女の友情上手なところがあるように思う。
同時に、この「男女の友情」問題を逆手にとり、法の抜け穴みたいのを掻い潜る厄介な女がいる。それが、「飼い慣らそうとする女」である。

男性の中で、こんな事言われた経験はないだろうか?「あなたは、弟とか兄弟みたい」と。これは、とある漫画の言葉を引用すると、恋愛的に「おまえはもう死んでいる」という状態であろう。
私にも経験がある。以前お付き合いしていた女性が、後々判明した事だが、新しい男が出来、乗り換えたかったようで、「あなたとはこれからもいい関係でいたいの。恋愛とかを越えて、なんか弟とか兄弟みたいな人」と言ってきた。「ざけんな!!」と私は心の中で叫び、一気に萎えたのでその後そのオンナと会うことはなかった。
他にもある。これは私の友人の話だが、そいつは地味なところがあり、かつシャイな男なのだが、よく遊ぶ男女仲間の中で、好きな子が出来たようで、私達は陰ながら応援していた。しかし、なにぶんシャイで不器用な男なので、そいつがその子の事が好き、というのは全員に知れわたるところで、好きになられてる子も完全に勘づいている。隠し通せてる、と思っているのは当の本人だけであっただろう。しかし、この女、飼い慣らし女で、飲み会では毎度そいつの車の運転で登場。男は酒も飲まず、酔っ払っている女をヤキモキしながら黙ってみている。飼い慣らされる男というのは、まず車での送迎から入るのが古今東西の習わしのようだ。ある日、その男が参加出来ない集まりで、その男の話題になった。女友達が「〇〇くん、絶対〇〇ちゃんの事好きだよねー」と放り込む。この女も結構な下世話な女である。すると、飼い慣らし女は「全然そんな事ないよー。なんか弟みたいな存在」と悦に入った具合。そこには、「モテてる私」という気持ち良くなってるニュアンスが存分に散り込められており、一同、興醒めしたものだ。「弟に毎度送迎させるんかい?!」と皆心の中でつっこんでいた事だろう。
結局、その女は仲間内のイケメン君と付き合う事となり、飼い慣らされ男の恋は見事に散っていったのだが、まあそういうものだ。

遠くの昔より、男というのは女に尽くす、というのがしきたりだし、求愛行動である。竹取物語では、かぐや姫は求愛してきた公家達に、「焼いても燃えない布持って来い」だとか「龍の首の玉取って来い」とか、ドS的にわがままである。まあ、それだけの覚悟、甲斐性、コミットを見せて下さい、という事なのだろうけど、中には飼い慣らす事で美味しい上澄みだけをすくうビッチもいる。
私の統計的には、そういうビッチ女は、飲み会の席で膝をすりすりさすり始め、「抱ける!」と思い行動に出ると「ダメ!」とか言い始める。「抱けそう」という手法で手玉にとり、ファンを増やし、でも生殺しに処していいようにする。悪い女だ。そして、それにホイホイついていく馬鹿は男なので、永遠になくならないイタチごっこなのだろう。

上で紹介した飼い慣らし女と飼い慣らされ男には後日談がある。イケメンくんに振られる事となった女は、その男に「やっぱり、〇〇くん(飼い慣らされてる方)みたいな優しい人がいいのかな、、」と膝をスリスリ飼い慣らしを再開、約一年ほど専属ドライバーを務めさせた後(もちろん男女の関係はお預け)、また違うイケメンと付き合っていた。
まあ、こういう事も多々あるので、私は「男女の友情は成立しない」に一票を投じる。

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