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【反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ】ミューザ川崎シンフォニーホール

ショパン・コンクールで反田恭平さんが2位に輝いたのって、もう1年以上前の話なんですね。はやい~。
で、私はクラシックに全く詳しくなく、人に誘われたり知り合いが演奏しているもの以外はあまり行った事がないのですが、たまたま近場で公演があることを知り、不慣れながらも自分でチケットとって行ってきました!るん!

で、行ってみたら。。
ちゃんと内容を読んでなかった自分が悪いんだけど、2曲やって1曲のみ反田さんピアノ。もう1曲は反田さん指揮!指揮だったのでした!

でも。

大満足でしたwww

●概要(Webより)※ちょっと省略

2023年2月9日(木)ミューザ川崎シンフォニーホールを皮切りに、第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで日本人として半世紀ぶりの第2位を受賞したピアニスト反田恭平と彼がプロデュースする Japan National Orchestra による全国 10都市のコンサートツアーを行います。
コンクールで日本人として半世紀ぶりに最高位第2位を受賞してから1年が経ち、全国でコンクール受賞にちなんだ数々のコンサートを行ってきました。2023年の始動は、自身がプロデュースし、同世代のソリストとしても活躍する実力派アーティストたちによって編成されたJNOとともに、ピアノとオーケストラの魅力を存分に味わえる楽曲をセレクトし、全国のクラシックファンにその魅力を届けるコンサートツアーを行います。
また一部地域公演(川崎公演=2/9、東京公演=2/13、栃木公演=2/17)では、マーラーの交響曲第1番をメインプログラムとして、反田との厚い信頼関係を築きあげているマエストロ佐渡裕をゲスト指揮者に迎えます。
クラシック界に新たな旋風を巻き起し続け、さらなる高みを目指す全国コンサートツアーです。

●感想①:反田さんの音。

何と言っても、これを聞きたかった訳で。
聞けたのが本当に至福で。
素人な私は何と表現したらよいのかわかりませんが、なんかすごい「丸い音」と感じました。
↓演奏していたのはこの曲↓

ショスターコヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品35

どうして「丸い」と感じたんだろう?
激しい曲だけど、音の一つ一つが全然荒くない。何度も何度も試されて、そぎ落とされて、洗練された、その「音」という感じがしました。
ピアノは打楽器だと言ってた人がいるけれど、「打っているのに優しいってすごくない?」って心の中で一人つぶやいておりました。
強いんだけど、丸い。大きい。優しい。
ただただ、心地よかったです。最高以外の言葉が見つかりません。

ちなみにこれ、ご自身で指揮しながら弾いてました。こういうスタイル初めてみました。新鮮~。

●感想②:オーケストラって。演奏者って。人。

演奏が終わって、観客に向かって演奏者の方々が挨拶する時あるじゃないですか。その時反田さんが、指揮に近い人たち全員と握手したり、自分だけじゃなくそ全てのパートを紹介(?)、起立させ拍手を受けさせていたり。
なんか、みんなで場を作っている感がすごく伝わってきました。

演奏者さんたちも、反田さんが演奏終わった後、すごい拍手&足踏みしてたし、最後舞台からはける時に皆でハグ、ハイタッチ、グータッチしたり。

なんか、人間がやってるんだよなって当たり前な事を感じつつ、こういう関係っていいなって素直に思いました。

そしてそもそもですが。
こういう演奏会ってライブって、人がそれまで培ってきた技術、身に付けてきたものを、その場でお互いに呼応しあいながら出し、その時だけの音楽ができる、っていう、めちゃくちゃ生々しい人間らしいものなんだなって改めて。

人の力、魅力っていうのをすごく感じたし、
こういうライブ的な事で人を感動させる事ができる人って本当にすごい
!自分と同じ人類とは思えない!っていうくらい、尊敬~と思いました。

●感想③:反田さんのあり方。文化の「これから」のために。

パンフ読んで知ったのですが、反田さんは自身でオーケストラを組織し、会社化しているそうです。それによって地域(奈良県)と連携して上質な音楽体験、指導などを提供し、文化に貢献すると書かれていました。

また今回の公演チケットはU30は大人の半額以下。若者世代にも機会を作りたいという気持ちも伝わってきました。

自分の演奏で人々を楽しませるだけでなく、これからの日本の文化芸術の地盤を守る、育むための活動。こういった彼の姿勢にも心底ほれました。

●まとめ

たぶん、こういった演奏家の方々ってものすごい小さい頃から練習しまくっていると思うんです。お金も労力も、途方もないと思うんです。
本場で学ぶため留学することも多いだろうし。

そんなスゴイ人々が、(ネットニュースレベルの情報ですが)演奏だけでは生活できないという話をきくたび、「なんだかな。。」と強く思っていました。お宝の力が生かせていないのが勿体ない。。

絵画の分野でもそうだけど。。

それらを含めた芸術をめぐる昨今の問題をま正面から考えると、日本の文化芸術の未来などうなるのかな?って悲しい気持ちになります。

だから今回のこの演奏会で、反田さんのあり方に触れて、その想いを感じて、ひとすじの希望というか、「ああ、こういう人いるんだ~。うれしい~」って明るい気持ちになりました。

最初は「え!反田さん、1曲だけなの?がーん」という気持ちでしたが、最終的には、反田さん素敵。反田さんが指揮だけしたマーラーも、
「この曲知らなかったけど、聞けて良かった。良い演奏だったし、よい機会になった!」と大満足だったのでした。
↓2曲目↓

マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」(室内オーケストラ版)

●おまけ

あ、あとパンフにメンバーへの質問コーナーが載っていたんですが、
(わたしこういうのすき)
反田さんが一番最初に買ったCDは
「だんご3兄弟」だそうです。







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