旅行って何をすればいいの? #2

タイトルの末尾に#が入っている記事は連続しています。順番に読み進めて行くと、海外旅行したいなって人向けのガイドになるように書いています。

どんな旅にしたいかを明確にする

旅行って何をすればいいの?って状況に陥っている人は、往々にして自分の状況(例えば、いくら使いたいのか、どこへ旅行するのか、どの都市/地域を訪れたいのか)を自分自身で把握できていないのが原因な気がします。最初の内はそんな感じですが、旅行に関する情報を整理する中で、旅行って何をすればいいのって疑問は徐々に解消され、自分がこれから行く旅行先の国について、たとえ旅行前でも友達にその魅力を説明できるようになります。もちろん旅行先で偶然に出会う体験は大切だけど、でもそうした偶然を引き寄せるためにも、やはり自分の旅行に対して、自分自身でしっかり調べ、シミュレーションすることで、素敵な体験に出会う打率を上げられると思います。


旅行の解像度を高める質問を自分にする

しかしそうはいっても、旅行の経験値がない、特に初めての旅行者にはそれは難しいこだと思う。旅行初心者が自分はどんなタイプの旅行にあっているのか特定して、訪問国や、地域を決め、行く先の観光地を調べ、その魅力を訪問前に既に説明出来るまでに引き上げるのは苦労があると思う。でも、そこで気落ちしないで欲しい。それはいたって普通なことで、どんな熟達の旅行者もはじめはそうやって第一歩を踏み出したのだから。だからね、そうした場合には、つまりあまり旅行をしたことがない場合、自分が何を求めているのかを正確に把握するのは難しいので、旅行のクオリティを上げるために、自分自身に投げかける質問を設定して、その問いへの回答をする試行錯誤の中で、自分のこれからする旅行の解像度を上げるというステップを踏むのがお奨め。自分で自問自答することで、ぼんやりとしていた旅行の解像度が上がって、どんな旅にしたいかを明確になってくるよ。

その前に、駄目な問いからは良い回答は得られづらいので、まずは駄目な問いを先に挙げるね。こんな質問からは自分の旅行に対する高い解像度を得ることは出来ないから、こういう問いに対しての内省はやめよう。自問自答するのにふさわしい質問はその後でサンプルを書いておいた。

駄目な問いの例:

アジア圏で旅行すべき都市についていくつか提案が欲しいです。出発は大阪の関空で、予算はチケットとか宿泊費など全部含めて20万円。旅行期間は10日。興味があるのは、まちぶらすること、おいしい食事を食べること、美術館やはやりのアトラクションやアクティビティをチェックすること。初めての海外なのでナイトライフも楽しみたい。

この問いは一見すると旅行の興味を列挙しているように聞こえるかもしれないけど、この問いに対して出てくる回答、つまり観光地はアジアの主要観光都市に当てはまる一般的ななもので、したがって、この投稿を読んでも熟練の旅行者が有益なアドバイスをするのは非常に難しいでしょうね。(海外旅行のベテランがこの質問を受けたら、本当のあなたにぴったりな旅行地を提案するより、費用と旅行期間から、定番の観光地を挙げるだけです。)。もちろんあなた自身がこの駄目な問いから、解像度の高い旅行をイメージすることも出来ません。この問いだと、地球の歩き方やYotuube動画を見ても、旅のヒントを得ることは出来ないでしょうね。だって、有名な観光地のほぼ全部が当てはまってしまうから。

もしあなたが旅行初心者で、自分がどんな旅に興味を持っているのかうまく表現できない、あるいは自分はどんな旅に興味があるのかさえわからないと悩んでいるのなら、どうすればいいか?これから、自分の興味をより具体的に特定して、表現するための質問例を書くから、こうした問いを自分にすることで、自分の旅行計画の解像度を上げることをお奨めします。

何から始めたらいいかわからない状態の時

より具体的な旅行の興味を特定するのに苦労している場合では、自分の興味に順位をつけて詳細を追加することからはじめましょう。こうすることで、沢山ある旅行の選択肢の中から、自分にフィットする旅行プランを絞り込むに役立つはずです。

興味があることを詳しく書き出して、順番を付ける

冒頭に挙げた駄目な問いの例に、自分が興味があることと順位を折り込んでみましょう。同じ内容だけど、あなただけの問いになっていることが分かるはずです。最初の問いはのっべらぼうだけど、こちらの質問は、旅行者像としてあなたの顔が明確にイメージできる質問になっているはずです。(そういう風に、あなたをイメージできる質問になるように何度も問いを書き直してみてください。

改良した問いの例:

アジア圏で旅行すべき都市についていくつか提案が欲しいです。出発は大阪の関空で、予算はチケットとか宿泊費など全部含めて20万円。旅行期間は10日。語学力を高めたいから、人との出会いを一番に考えている。他の旅行者に出会える場所や機会を大切にしたい。風変わりな地区や体験をするのが好きだな。食事も定番の所より屋台とか先進的なお店で新しい体験が出来ることを重視している。伝統的な観光地より、革新的な体験をすることに重きを置いてる。

改良した問いの場合だと、あなたの性格や好みが反映されているから、旅行プロファイルは凄く明白で絞り込みやすい。核となる興味は同じ(食べ物、観光スポット、人々)だけど、最初の質問をする人と、後発の質問をする人への、ベテランの海外旅行者からのおすすめの内容は大きく異なるでしょうね。また宿泊先ももてるじゃ無くて、ホステルや、airbnbで変わった場所に泊まることがイメージされるでしょうね。

すべき論と、私は私のはざまの旅行哲学

どの旅行先にも "必見スポット "があるように見えるし、旅行者に対しては”定番”という社会的圧力を感じると思う。僕らが学校で習ってきた修学旅行の体験もそれを助長するモノだからね。海外旅行の場合だと、その土地の博物館を訪れなければならない、その土地の料理を食べなければならない、その土地の文化を体験しなければならないとかかな? でもね、本当はそんなことはないんだよね。自分の旅行なのだから、何をしたいかは自分で決める。興味のないことに興味があるふりをする必要はないし、自分が興味あることに忠実でいるのは、記憶に残る旅行体験をする上で大切なこと。

カフェや食事、ナイトライフを楽しむためにベトナムに行きたいけれど、アートや歴史には興味がない?近所のカフェ、レストラン、バーのお勧めが欲しいだけで、美術館や歴史的な建物や展示物には興味がない言い切ってください。そうすることでベトナム戦争や、ベトナムの現代アートのガイドをを見る時間を節約できるし、あなたにアドバイスする人の手間も省ける。
タイに歴史や美術館を見に行きたいけど、ナイトライフやクラブには興味がない?問題ないよ。ベテランの旅行者なら、あなたに美術館や歴史的な場所について多くの推薦をすることができるから。大切なのはあなたが望むものであること・ものを明確にしておくこと。クラブには興味がないけれど、"行くべき "だから行っている、というのでは、実際に興味のあるクラブではなく、無駄なクラブをたくさん勧められることになります。自分が何をしたいのか、正直に話しましょう。(同じクラブでも歴史やアート色の強いクラブなら、同じクラブでも楽しめる度合い度合いは全然違うでしょ?)

とはいえ、自分の旅の興味がはっきりしていても、たまには違うことに挑戦してみるのもいいのもいいと思う。特に初めての旅行者ならなおさら。普段は博物館に行かない人でも、機会があれば有名な博物館を訪れてみると新しい発見があるかもしれない。危険なことにあまり興味がない人でも、旅行先でアングラなディープなところを訪れれば、丸山ゴンザレス感を楽しめるかもしれない。食通でなくても、有名レストランに行けば楽しい時間を過ごせるかもしれない。ある場所を訪れるとき、何かをしなければならないと感じるべきではないけど、それでもそれをやってみる、あるいは普段やっていないことをやるのは自分の経験値の幅が広がって楽しいものですよ。

何に興味が分からない”無”な人に

不幸にして本当に旅行に際して自分が何に興味があるのか分からないひともいると思う。そういう人は次のステップで自分の好きを考えてみるのもいいかもね。

趣味からインスピレーションを得る

普段自分がが自宅で楽しんでいることは、おそらく海外でもできるはずだから、アート、ハイキング、スポーツ、音楽、食べ物、あるいはそれ以外のことでも、あなたの趣味はたいていの場合、旅行に取り入れることができる。たとえそれが難解に感じられても、誰かが良い提案をしてくれるかもしれないから、何に興味があるかは明確にした方がいい。

例えば、旅行と対極にありそうな編み物やかぎ針編みなどの手芸の趣味でも大丈夫。手芸の産業がある国やデザインが尊ばれる国なら、テキスタイルの博物館が旅行先の観光地の候補に挙げられると思う。音楽が趣味?君は幸せ者だよ、世界上で開催されるイベントや、週末のバンドの生演奏、それにクラブが海外旅行先の候補になるんだからね。語学を学びたい?その言語が話されている国で1~2週間の集中語学クラスを旅行先とするのもありだね。

自分の趣味がどのように旅行に合うかすぐにわからなくても、自分で旅行先の観光地を調べる際のとっかかりや、海外旅行が好きな人に相談する際に伝えておく価値はあるよ。趣味や関心が明確なほど、当初のあなたが考えもしなかったクリエイティブな観光地の提案が自分自身や他の人によってなされるから。

やってみたかったことから考える

スキューバダイビングを習いたいと思ったことはありませんか?本格的なピザの作りたい?韓国語の話し方?スカイダイビングや乗馬、あるいはムエタイ?やってみたいと思っていたことを、旅行プランに組み込んでみるのも楽しいと思う。普段の生活から離れて、新しいことに挑戦してもいいんじゃないかな。あなたがやってみたいことを書き出してみて、それを実現できる観光地や施設がないか探してみましょう。(アトラクションや体験予約型のサービスが英語だけど沢山あるから、何かをしたいっていう切り口なら、旅行先でのやりたいことには事欠かないはずだよ。言語が心配な場合は、現地の日本人に案内をしてもらえるサービスもあるから、それを組み合わせて、言葉の壁を取り払うことも出来る。料金は本来の数倍になるけどね

ただ旅に出たいんだ

目的のためじゃなくて、旅そのものを楽しむ。すてきやん。そんなあなたはひょっとしたら誰より長く旅を楽しめる素質があるのかも知れない。
純粋に自分の興味が何なのか、何から始めればいいのかわからなくても構わない。何が好きで何が嫌いなのか、どこをどのように旅するのが好みなのかを知るために旅に出てさ、まざまな新しいことを体験する必要があると思う。深夜特急の主人公達は、目的があって旅をしていたんじゃ無くて、旅そのものが目的で、海外旅行会のバイブルになっているからね。ただ旅に出たいんだって目的は素晴らしいし、旅行居慣れた人ほど、そんなあなたの動機を素晴らしいと心の底から評価してくれるよ。

純粋に旅を楽しみたい場合は、まず自分が好きそうな場所をいくつか選び、それぞれの場所で最も評判の高い観光スポットを訪れて、自分の旅の興味について感触を得ながら進めるのがベストかもしれない。その場合の情報源は、地球の歩き方はもちろん、旅行系Youtuberの動画もいいね。そうした中には泊まる場所やどこで何を食べるかなど、丸一日を計画するレベルのものまである。もちろん、GoogleたTripAdvisorでその地域を検索して、他の人の旅の記録を読むのもいいね。

場所と、最低限訪れるべき場所や、旅行の行程を組んで、道中は柔軟に変更するというやり方もいいと思う。ただ、この旅行スタイルは旅行期間が1ヶ月以上の長期間の人限定になる。短期間の場合でただ旅に出たいんだって海外に出て、本当に何もしない、訪れたところが数カ所やホテルリゾートでのんびりしてきたって人を見ると何しに行思ってしまうから思ってしまうから、短期間の人はテーマを決めて旅行した方が実りはあると思うよ。

短期間でただ旅に出たいって欲望が爆発して、でも何をしたらいいか、何をしたいのかが分からない人は、深夜特急がaudibleにあるから、それを聴きながら、上の方に挙げた”改良した問いの例:”みたいなのを使って自問して、何がしたいかを明確にする時間に充てた方がいいと思う。
(くれぐれもChatGPTみないなので、代わりに考えてもらうなんてことは止めた方がいい。あなたがしたいことを考える作業をAIにさせるなんてあまりにもったいないから

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