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短編『何も気にならなくなる薬』その124

新年ムードもまだまだ続く。
結局のところ新年早々更新が滞ってしまった。
まぁ、忙しいから仕方ない。
地震に、飛行機の火災、場所によっては停電と、今年は波乱を呼び起こすような予感がある。
何事も身構えておくに越したことはないのだろう。

「ウォーターフロント」
「進行形」
「延滞料金」


あの仕事どうなった。
この質問にいつも彼は
「今やっているところです」
現在進行形で答える。
いつだったかそんな政治家もいた。
そんな事は誰でも言える。まず先に結果がほしいのだ。
それを彼は全くわかっていない。
ウォーターフロントの開発。様々な企画があがっている。それは魅力的な話だろう。しかしそこには安全性も欠かせないことは誰もが認識していると思っていた。
「早く仕事を進めてくれ、さもないと延滞料金を請求するぞ」
口振りは酷いかもしれない、だか電話の向こうがなぜそれを優先されるべきなのかわかっていない。
水害があってからでは遅いのだ。
子どもの川遊びと一緒だ。
眼の前の楽しさだけが浮き彫りになって、川の危険性を見逃してしまっている。
だから事故が起きる。

美味しいご飯を食べます。