五臓の「肺」

「バリア機能」を強くするためには五臓の「肺」
をいたわってあげるのが一番。
(五臓六腑の「肺」は臓器の肺とは少しニュアンスが変わります)
「肺」のキーワドは
呼吸・鼻・皮毛(ひもう)・水分の調整・気巡りを助ける・大腸・秋・白  などです。

「肺」の不調は、皮膚や鼻に現れます。くしゃみ、鼻水、皮膚のトラブル。
その皮膚と体毛で外からやってくる邪気に立ち向かうわけです。
これが「バリア機能」=「衛気(えき)」です!

さらに、「肺」は六腑(ろっぷ)の大腸とつながっています。
何でつながっているかって?それは「経絡(けいらく)」です。ツボ押しなどで聞く言葉ですね。

私も漢方を勉強し始めてから実感したのですが、「咳が止まりません」とか「ぜいぜいしています」というお子さんが受診されるとほとんどの方が
「そういえば少し便もゆるいんです」とお母さんがおっしゃるのです。
喘息の発作を起こしているときに、子どもたちが何と訴えるかというと「おなかがいたい」「きもちがわるい」ということが多いのです。
また、自分も含めて周りの方を観察していると同じような体質の方はおなかの調子を崩しやすいような気もするのです。
やっぱり五臓の「肺」と六腑の「大腸」はつながっているのかもしれないと思ってしまいます。
もちろん、西洋医学的にもなぜそうなるのかは理由があるので、漢方の考え方はそれを裏付けているとも言えるのではないかと感じます。