夏の養生


夏の養生

夏は、陽の気が盛んになり、春に芽を出した植物が花を咲かせて葉を茂らせすくすくと成長する季節です。
人も、同じように陽気を発散させて木々に咲く花のようにほがらかに過ごしましょう。
夏をそのように過ごせなかった場合、秋には咳の出る病にかかるかもしれない、と考えます。
五行で見ると、「夏(心)」と「秋(肺)」は相克の関係にあります。夏の不養生が肺をいじめてしまう、ということでしょうか。

また、「冬病夏治」(とうびょうかち)といって、冬の慢性病は夏の養生によって好転すると言われています。
冬に体調を崩しやすい・・・という方は、ぜひ夏の養生をしっかりしてみてください。

最後に、「夏にとりたい食材」のところに書いた「菊花」(きっか)について。
刺身に添えてある黄色い食用菊です。刺身は生もので体を冷やす性質があります。つま、と言われる大根やしそ、シソの実、海藻、菊花、などは薬味として体を冷やしすぎないようにする食材なのです。
つま、にも薬膳の意味があるんですね~。ぜひ一緒にいただきましょう。
食用菊は、酢の物などにすると見た目もきれいで鮮やかな一品になりますよ。
♪かざりじゃないのよ、菊花は~はは~ん♪