心(しん)のはたらき

「夏」「赤」「熱」「南」などのキーワードを持つ五臓の「心」。
五行では「火」です。
この「心」のはたらきについてまとめてみます。

〇血脈を主る:臓器でいうと「心臓」のはたらきです。全身に血液を送ります。
〇神明を主る:「こころ」を調整しているのが五臓の「心」です。精神、思考、意識などのこと。「心主神明」がこれらの中心となっています。
〇舌に開竅する:心のトラブルは「舌」にあらわれます。特に、舌の先が赤くなったり赤い点々ができたり、ピリピリするなどの症状が出ることがあります。
〇華は顔にあらわれる:火の不調があらわれるのが「顔」です。調子が整っているとつやのある顔色ですが、調子が良くないと顔色が悪く暗い色となります。

心は「こころ」とも読むので、精神面が五臓のはたらきとしては重要なポイントとなります。心が弱ってくると、母子関係にある「脾」にお影響が及ぶこともあります。
落ち着かない、不安になる、気がせぐ、記憶力減退、不眠、夢が多い、などの症状がみられることがあります。
このような症状に対応できるのが漢方薬の得意とするところではないかと思います。


そして、心をいたわるには「夏の養生」です!
早起きして、おだやかにすごし、体を冷やしすぎない、夏野菜や薬味をとる・・・などです♪