乾布摩擦

乾布摩擦、ご存じでしょうか。
乾いた布で体を摩擦することです。(そのまんま・・・)

検索してみると、昭和のちょっと古い画像がでてきたりします(笑)

私は、看護学校を卒業した後に小児の慢性疾患の病棟で働きました。
現在のように小児喘息が内服薬によって上手にコントロールできていなかった時代で、入院している子どもたちが多くいて、ほかにも腎臓病や膠原病のお子さんが主に入院している病棟でした。

入院が長かったり、繰り返している子が多かったので
なんともアットホームな病棟でした。

夜勤で見回りに行った時に、6人部屋のベッドに誰もいない!ということがあり懐中電灯を照らすと、ベッドの下にある衣服をいれておくケースの上に全員寝ていました(笑)子どもって本当におもしろい、と思ったのを覚えています。
話がそれました・・・なつかしいなぁ~

私は見たことがないのですが、先輩に聞いた話だと
入院中の小児喘息の子供たちは起床後に病棟の廊下で
「乾布摩擦」をしていたのだそうです。
昔から続くいている養生法だということが分かりますね。

状態が良い子は、病棟からランドセルを背負って登校して夕方帰ってきたり、小児からちょっと大人になった患者さんは
仕事に行っていた子もいます。時代を感じます・・・。

病棟の夕飯にラップをかけて帰って来るのを待ったりしていました。
戻ったら吸入をしてから晩御飯です。

秋は五臓の肺の季節でもあり、皮膚や鼻がキーワードになっています。皮膚を刺激することによって肺が強化できるというわけです。なるほど、喘息の患児たちが乾布摩擦・・・納得です。

皮膚のトラブルが多い、しょっちゅう鼻水が出る、などの体質の方にはオススメの養生だと思います!

やり方は簡単、お腹、腕、足、背中などをタオルでマッサージします。
服の上から直接手でさすってもOK。
朝、布団から出たらやってみてください、身体がポカポカして良い気分~♪

ついでに手足をぶらぶらゆすります。一日の始まりに最適です。
バリア機能である「衛気」を高めてくれるので、風邪をひきにくくなったり気候の変化にも左右されなくなるかもしれません。

大人の方は自分をいたわる気持ちで、乾布摩擦してみてはいかがでしょうか(^^)/