看護覚え書き

ナイチンゲールは、看護覚え書きの中で看護の基本は「環境の整備」だと書いています。

いくつかの項目に分かれて詳しく書かれているのですが、その中でも最も重要なこととして「換気」をあげています。
病室は、常に外からの新鮮な空気を入れておかなくてはいけないと書かれています。
病人の吐く息はよどんでいて、換気がなされていないとその空気をまた吸うこととなり、病人は死んでしまう、というのです。
換気のための窓の開け方なども細かく書かれています。
まさしく、コロナの世の中で重要視されている「感染対策」のひとつですね。ナイチンゲールが野戦病院の惨状を改善すべくそのことを指示したのです。
また、使わない部屋についても常に換気をすることと、ナイチンゲールは言っています。

雨が降っていても、窓を開けて外気をとりこみましょう。

漢方では、生きていくために必要なものは「呼吸」と「食事」だと考えます。一日の始まりには朝一番の新鮮な空気を体にとりこみましょう、とい言われています。
太極拳やラジオ体操は、早朝に行われますね。これは、まさしく朝の空気を吸うという「養生」なのです。

ナイチンゲールは、すべての患者は病気の回復過程にあり、それを助けるのが「看護」だと説いています。また、病気にならないための予防についても触れています。
漢方でいえば「未病」を防ぐということでしょう。また、漢方薬の中には病気の回復を助けてくれるものが数多くあります。病後の養生が大切だという考えです。
ナイチンゲールと漢方、共通点が多いです!(^^)!