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かもねぎ音頭/中川レオ(視聴リンクあり)

70年代初期に活躍した女性歌手、中川レオさん1972年発売のシングル。恐らくデビュー曲です。

歌詞からコミックソングと分類してしまって差し支えないと思いますが、それだけで片づけるには勿体ない完成度のラテンリズム歌謡です。全然音頭じゃないですが…。女性コーラスも花を添え、振付を覚えて一緒に踊りだしたくなるような楽しさがあります。こんな楽しい曲が流れる銀座のミニクラブ、喜んでネギしょって行ってみたいですねぇ。

中川レオという歌手は、知名度の割にWikipediaもなく、パーソナルに言及した情報がネットでも全然出てきません。まともにディスコグラフィーがまとめられたページも存在しないので、なんだか謎につつまれています。いま現在も歌手をされているのか、引退されたのかすら分かりません(1974年「銀座かもめは何日帰る」以降の情報がありませんので、引退されたと考えるのが自然ではあります)。このシングルはけっこう中古市場で見かけますので、そこそこ売れたはずなんですが…。

この曲は、平和勝次とダークホースや料理研究家&レミパンで知られる平野レミさんが歌手時代にカバーしていることでも知られていますが(ちなみにレミ版はちゃんと音頭調アレンジになっています)、近年では昨年惜しくも若くして亡くなられてしまった渚ようこさんがカバーしたことで注目を集めました。ようこさんの歌唱はどこか感情を殺したクールな雰囲気があり、中川レオさんの声質、歌唱と似ているところがあってとてもお似合いのカバーでした。渚ようこさんは、私も一度だけ渋谷のオルガンバーで共演させていただいたことがあります。2001年のことですからもう18年前(!)、クレイジーケンバンドの「かっこいいブーガルー」でフィーチャーされた時期でした。この場を借りて、遅ればせながら謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

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