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スタコイ東京/夏木ひろし(試聴リンクあり)

両面ともに、菊地正夫(後の城卓矢。「骨まで愛して」の人です)のカバーです。菊地版のオリジナルは1960年リリースですが、1964年に再度「ダッキャダッキャ節」とのカップリングで再録音リリースしています。つまりこのシングルはそれをAB面逆にしてカバーしたレコードということですね。

元々の曲が「東北弁ラップの先駆け」などと言われる異色作ですが、なにを思ったかそれをスキャット入りのお洒落アレンジでグルーヴ歌謡化したのがこのシングルです。なにがどうなったらこんなレコードが生まれるのか不思議でなりませんが、B面「津軽ダッキャ節」(曲は「ダッキャダッキャ節」と同じ)も同様に大変グルーヴするアレンジになっていることからも、確信的に作られたレコードであることは間違いありません。

フォークギター片手にハンチング、デカめのサングラスをかけた男がお控えなすってポーズでキメるジャケットは中身を知らなければなんだか嫌な予感しかしませんが、ここまでいい意味で期待を裏切ってくれるレコードも珍しいぐらいの名盤です。

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