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勝手にしやがれ/倉元恵子(視聴リンクあり)

1971年リリースのセカンドシングル「天使のすすめ」B面に収録。

常田富士男「私のビートルズ」と同じチームで作られた楽曲であり、あちらと同様ロック・ファンにもアピールする最高にカッコいいやさぐれ&あばずれグルーヴになっております。演奏、ボーカル、コーラスどれをとっても非の打ちどころがなく、素晴らしい完成度。ついでにいうとタイトルもジャケットも最高!

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「私のビートルズ」の項でも書いた通りホルンが印象的なエッセンスを加えており、なんともいえない雰囲気は、この二曲には確実に共通した空気が流れているなぁと感じます。しかし楽曲自体はまったくジャンルや方向性が異なっており、それでもなお両者最高のクオリティに仕上がっていることにも感嘆せざるを得ないのです。

また、なんといっても注目すべきはボーカルでしょう。どうでしょうか、この「やさぐれ」という言葉を忠実に体現したかのようなカッコいい歌唱は。「姐御!一生ついていきますぜ!!」と駆け出したくなります(どこへ?)。故郷が九州、ってのもなんか良くないですか?

倉元恵子さんは私が知る限り合計3枚のシングルを残されているようですが(「くらもと恵子」名義を含む)、どれも水準以上の出来栄えで注目に値する歌手であると言っていいでしょう。それだけにもっとたくさん歌って欲しかったなぁ、と残念に思います。作家チームにも同じことを思いますが、こちらはもしかすると私が知らないだけかもしれないので、もしもほかの曲をご存知の方はこっそり私に教えてください…。

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