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よろしゅうお頼う申します(日本改造論)/泉ちどり(試聴リンクあり)

泉ちどりにはたまに「なんでこんなアレンジに…」という曲がありますが、この曲はその中でも出色の出来です。曲のしょっぱなからハイテンションな前奏が始まり、威勢のいいセリフが飛び出します。リズムはラテンなのかなんなのかよく分かりませんが、とにかくノリノリ。ゴンタくんの声でお馴染の楽器「クイーカ」がいいアクセントになってますね。途中のリズム感は「チャーリーとチョコレート工場」でウンパルンパ族が登場するシーンで流れる「オーガスタス・グループ」に似ている気がします。

歌詞は当時の世相を切るというか、思想的なものを感じて少し説教臭く感じる部分もありますが、聴いてるとなんだかどうでもよくなってきます。

演歌歌手、特にキャリアが長い人がリリースした楽曲にはたまにビックリするぐらいカッコいいアレンジの曲があるので侮れません。美空ひばり「真っ赤な太陽」や都はるみ「涙のバラ」が当時のGSブームに乗ってリリースされた「ひとりGS」曲として認識されているように、時に「アレンジはポップスの領域なんだけど、歌唱はド演歌」というヘンテコな曲があって一部の和モノファンを魅了しています(私も大好物です)。

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