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おたずねいたします/ホリジュン(視聴リンクあり)

ビクターのマリオンというレーベルから1971年に発売されたシングルです。
サスペンスドラマのジングルのようなフックから木魚とお経を模したようなオープニングにはじまり、いきなりグルーヴ化する謎の念仏歌謡…!ジャケットからも、ただならぬ気配を感じます。

失恋した人を訪ねて、わざわざ「ご愁傷さまです」と同情する歌詞は「余計なお世話だよ!」と言いたくなる気もしますが、ロックやソウルも飲み込んで、果てはフリージャズの匂いまで漂うような黒いグルーヴ。独特な世界観に圧倒されます。

B面「とりこ」もまた同じく地続きの世界観を感じる作品でして、両面ともにばっちりDJユース可能でお得なシングル盤になっております。

こういうレコードが「再発見」されることがあるので、この時期の日本の音楽業界というのは侮れないなぁ、と改めて思わされる一枚ではないでしょうか?

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