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小猫のように/野添マリ(視聴リンクあり)

歌謡曲界の極北レーベル、ローヤルから1969年に発売されたシングルです。
ミドルテンポのビート歌謡で、GS時代らしいアレンジと言える楽曲ですね。しかし注目すべきは歌唱です。なにがどうしたらこんな歌い方になるんだろう、という絶叫がなり系ボーカル…!大変様子がおかしく、ディープな匂いが漂う様子はさすがローヤルといったところ。

B面「あなただけ」はさらに派手なグルーヴ歌謡で、こちらもアップされていましたので2曲続けてどうぞ。

歌謡曲ファンが突き詰めていくと必ず辿り着くと言われているローヤル・レコードというレーベルですが、本当に不思議なレーベルだと思います。基本は演歌、しかしビート歌謡をはじめ割と幅広いジャンルの歌謡曲を数多くリリースしているという特徴は、メジャーレーベルで言うとミノルフォンに近いものを感じますが、総じてリリースされている歌手の年齢層が高いのも特徴のひとつです。一聴して、若々しいビート歌謡!と思ってジャケットを見たら「ギャッ!」っと叫び声を上げたくなるようなことが、一度や二度ではありません。

そんな中にあって、野添マリさんは若干バタ臭いというかお化粧が濃いお顔な気がしますが、充分にローヤルのアイドル的立ち位置と認定してもいい歌い手ではないかと思います。残念ながら、リリースはこの一枚だけだったようですが…。

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