おす犬/尾崎紀世彦(視聴リンクあり)
ジミー時田とマウンテンプレイボーイズ、GSのザ・ワンダースを経てソロ・デビュー・シングルとなった1970年発売「別れの夜明け」B面に収録された曲です。
日本人離れした黒くソウルフルな歌唱と、重厚でファンキーな演奏が一体化した和モノ・クラシックとして知られるソウル歌謡です。「また逢う日まで」などのヒット曲と比較しても、ご本人の持ち味が遺憾なく発揮された傑作ではないでしょうか?
女性が歌唱するレコードでは、吐き捨てるようなアバズレ感のある楽曲を「やさぐれ歌謡」などと呼んだりしますが、いうばればこちらは男性版・やさぐれ歌謡。だいぶやさぐれております。メス犬ならぬおす犬という表現はあまり聞いたことがありませんが、これも狙って付けたタイトルかもしれないですね。
作曲は筒美京平先生で、曲のアレンジからすると意外な感じがしますが、これも作曲家としての懐の深さというものでしょう。いやはや…、脱帽するしかありませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?