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あるカーデザイナーのクルマ選び049

イギリスでは、本当に"世界が違う人"に出会うことがありました。

子供たちの友達の家に送り迎えで行くこともあったのですが、お城みたいな家に住んでいたり、自宅にミニシアターがあったり、使用人の部屋が敷地内に建っていて、そこが日本の一軒家よりはるかに大きかったり、お父さんの仕事が、会社を売ったり買ったりしてる人だったり、バースデーパーティーで自宅に送って行くと、警備員が来場者の車をリストと照らし合わせてチェックしていたり、はたまた、様々な人種の子供を養子に迎えてる家族がいて、どの子が家族でどの子が友達かわからなかったり、といろいろ初めての体験がありました。

そう言えば、イタリアでも、ウチに息子の友達が遊びに来て、水遊びをして服がずぶ濡れになり、体格のいいその子には息子の服が小さ過ぎたので、私のジーンズメイトで買った500円のTシャツを「返さなくていいからね」と着せて帰したら、ちゃんとプレスされ、箱詰めで返って来たことがあり、びっくり!

「何で?」と息子に聞いてみると、世界的に有名なAというイタリアンブランドの創始者のお孫さんだったと聞き、せめて、アバクロのTシャツを貸せば良かったと顔が真っ赤に(笑)

だいぶ脱線してしまいました、、、

仕事でロンドンより西のスウィンドンまで、M25やM4というモーターウェイやバイパスを走って、頻繁に日帰り出張していました。

その時も、古いワーゲンビートルで高速コーナーを抜けて行く熟年女性ドライバーをしばしば見かけました。

空力パーツが装着されていたCRVでなかったら、もっとフワフワした操縦安定性で、それらの車と同じように走るのに気を遣ったかもしれません。

私たち家族が住んでいたコバムという街はロンドンの中心と違い、車がないと生活できない環境でした。

なので、妻用にジャズ(日本でのフィット)をもう一台貸与されていました。

この車は家の近くで買い物をしたり、子供たちの学校に出向いたりするのがメインでした。

子供たちの通っていた学校は大きめのインターナショナル校だったので、前にも書いたように、お金持ちの人もいて、有名なサッカーチーム チェルシーの選手の子供さんもいたらしいです。

そんな子のお母さんはみんなドイツの高級ブランドSUVに乗っていました。なので、我が家の小さいフィットは逆に目立っていました。(苦笑)

週末に少し離れた韓国食材店に買い出しに行く時は、私が運転する事もありましたが、基本的には妻専用で、家に戻って来るといつも車庫の中に収められていました。

私のCRVは、夜に帰宅しても、またすぐに朝には出て行くので、車庫の前に停めるのが常でした。


つづく

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